●更新日 04/04●


多重債務者に金を貸すと、どうなるか?


これは数年前に病気を患った時に仕事をしなくなり、だんだんと生活費が膨らんでしまって多重債務状態に陥ってしまったAさんに8万円を貸してみたBさんの記録です。

―Aさんとはどういう関係ですか?
友人というほど仲は良くない知人です。多重債務に陥って可哀想だな…と思ったのが半分。後の半分は、病気とは言え もう治っているし、お金を貸したらちゃんと働くのかどうかを試してみたかったんです。月々1万円の返済で8万円を貸してみて、仕事も仲介しました。

多重債務者Aさんが書いた借用書

B 「三ヶ月に入った時から、仕事を仲介した喫茶店の店長から店を辞めてしまったと連絡が来ました。電話で“智美(Aさん)の母ですが、智美は食中毒こじらせて死にました”って連絡が来たそうで。声が全く一緒だったから、ふざけてないで早く店に来いって言ったらガチャ切りされて…それっきりらしいです。
 もちろん家に行って、何のつもりだって言ったら、働きたくないって駄々こねるんです。自分は元々鬱病の気があるというからと。以降、電話にも出ないし、行っても居留守。居留守と解るのは人の気配がやはりするんですね。そして一ヶ月 位したら、こんな手紙が来ました」

一ヶ月後届いた手紙 一ヵ月後届いた手紙

―調停中?
B 「自己破産の申し立てをしたらしいんです。で、本人は入院すると言って、また連絡不通になりました。 文面から何とか再起を図るのかな…と思っていたのですが…。これ以降、一切連絡ないです。住んでいる場所も変えたみたいで、完全に連絡が取れなくなってしまいました。
 やはり多重債務になる理由が、ただただ色々な所から金借りて増えて行った…って人は信用しちゃ駄目だってことですね 。事業で困ってる奴に金貸す方がマシです」

Aさんからのお詫びの手紙

よくテレビに出る多重債務者は、やむを得ない理由で借金が膨らんでしまっているのに、無理に取り立てにくる酷い借金取り。耐えきれず、自己破産を・・というのが多いです。

ですが、現実に多重債務者にお金を貸すと、結末的にはこんなものか。



山木



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