●更新日 04/02●


そうだ靖国へ行こう


何かとお騒がせな靖国神社。先日はドキュメンタリー映画が上映禁止になったり。
自分としては近くて遠い場所で、隣の武道館に行くことはあっても靖国には何の興味も無かった。
昨日、九段の花見の席に呼ばれたついでに立ち寄ってみた。右翼や軍服姿の参拝者、というイメージが強かったが、それらしい人は誰もいない。むしろ若いカップルがごちゃまんといた。新観光名所になったんだろうか。例のドキュメンタリー映画はそれらしい人ばかりにスポットを当てているが、10年も撮り続けて編集すれば誰が映画を作っても「それっぽい人だらけ」になってしまうのだろう。8月15日の終戦記念日はそれっぽい人々がたくさん集まるらしいので、異様な光景を見たければお盆あたりに行くのがベストだろう。
さて、同神社の敷地内には、かの有名な遊就館(ゆうしゅうかん)がある。




入ってびっくり、とにかく広い。しかもキレイ。何もかも想像以上だった。
写真の奥に爆撃機、手前の黒い爆弾のようなのは泣く子も黙る「特攻ひとり乗り潜水艦・回天」。こんなので敵艦に体当たりして来いと言われた当時の若い人が不憫で仕方がない。




これも実物。やはり一人乗りでたった30数キロしか航続距離がなく、生きて帰れない「特攻・桜花」機体の半分が爆弾だ。




これは硫黄島の遺品。日本とアメリカの戦力比較や死傷者数などの詳しい記述もある。
紹介は紙面の都合でこれくらいにしておくが、全館くまなく回ると4〜5時間はたっぷりかかる。

よく、遊就館はアメリカのせいで戦争に突入した記述が多いとか、戦争を美化しているとか言われているが、それらの人はイメージが貧困だ。神社に祭られている戦死した200余万人にしてみれば「こう信じていたから戦った。そして死んだ。」という事実だけがあって、今と何ら関係のない時空間だからだ。

ベンチに座っていた老紳士二人の会話。
「ここにいると子供の頃の教育を思い出しますな。」
そう。遊就館は忠実に当時の再現をしているのであり、戦争の否定や肯定を論議する場所ではないのだと。


私自身は強烈な反戦を感じた。例えば三菱製・・・の記述を見るたびに。
戦争は政治ではなく経済が引き起こす。そして何百万の人が殺されるのだ。




サクラ、サク




BOSS



◇上記のタグを自分のサイトに張ってリンクしよう!


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事