●更新日 12/22●


霊感商法の手引き






BOSSです。

神世界の霊感商法に警視が加担していたことで大騒ぎになっている。
知り合いの刑事に聞いたところ、加担の始まりは神世界の女に手を出してしまったせいだと言う。その女が神世界の上部組織(実質の経営幹部)の愛人で、うまく踊らされてにっちもさっちもいかなくなったのが事の顛末らしい。
真実はおいおい捜査で明らかになるだろうから、今日は霊感商法のススメを書いてみる。

1 もっともらしい経典を作成。題材によく使われるのは般若心経
2 声がずぶとく、眼光が鋭い男をスカウト。世捨て人ならなお可。
3 占いの本を中野ブロードウェイの本屋で大量に仕入れ、騙し方を研究する。
4 最初はクチコミを広げるしかないので、3年は辛抱強く布教活動。
5 そのうち金持ちに当たるので、その資本で地方の廃寺か落ちぶれた宗教法人を買う。
6 奇跡を連発させる。これはオウムがやっていたことを真似ればOK。

歴代、金持ちになった宗教法人はとことん努力した。どんな努力かと言えば、信者候補の徹底的な調査。会う前に情報を仕入れておけば容易に騙せる。
『あなたには事故死した肉親の霊がついている。その霊障があなたを苦しめている!』
これを数回小出しにすれば、心の弱った人間を簡単に落とせる。
つまり、これらの作業を賄う5人のスタッフが使えるようになれば、おもしろいように信者が増えていく。
神世界は焦り過ぎた。調査もせずに『あなたの会社は首切り場だった』と嘘をついた。事前に調べていれば詐欺にはならなかった。大所帯になっていまい、ノルマ優先になってしまったからだ。
霊感商法で叩かれないようにするためには、5年間で信者1000人目標が望ましい。年に10万円のお布施を上限とし、それ以上は無理強いしないことだ。そうすれば家族の反対が無くなる。家族は金にうるさいからだ。どんなに弱ったバカが来ても、決して大きく儲けようとしてはいけない。
大成功を収めた宗教法人の歴史を勉強しよう。大宗教は年収の1割未満という掟がある。神世界はいきなり年収の10割を搾取したから国に潰されたのだ。
なお、教祖の器がない人も、成功しそうな宗教家がいたら目星をつけて最初から幹部の道を歩むのもいいだろう。どちらにしろ、弱った人々の話を何十時間も笑顔で聞ける我慢強さが無ければ成功しない。


とまぁ、文面通り読む人はいないと思うが念のため。だいたいこれが宗教のスタート台だと思っていい。騙されるな。1円にもならなければあなたの懺悔(ざんげ)など誰も聞かない。




BOSS



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