●更新日 12/09●


人を信用するべきではない理由


こんにちは。作家の岩井です。今日は読者の方からこんなお悩み相談を頂きました。

【25歳OL】
私は昔からイジメられてた事が原因なのか、人を信用する事が出来ません。彼氏も心から信用する事が出来ないんです。

小学校の頃は上履きを隠されたり、クラスの女の子達が口をきいてくれなくて一人さびしく給食を食べていました。中学校、高校も女の子の標的になる事が多く、友達は殆ど男の子でした。仲良かった子でも、周りの子が私をムシし始めると一緒になってムシをする。今から考えれば自分がイジメられないようにという防御策だったのでしょうが、その頃の私はそれが悔しくてしょうがありませんでした。

それから私は大学で上京し、今東京のアパレルの会社で働いています。
仕事も友達にも恵まれ今は幸せだと思うのですが、どうしても心から人を信用する事が出来ません。そのためいつも心にぽっかり穴があいてるような気がするのですが、どうしたらいいでしょうか?



あなたは大変傲慢な方ですね。
そもそも、何故人を信用しなくてはならないのですか?

あなたは、あなたを信用している人間に対して、100%その人の期待に応えていると思いますか?
私は人を信用出来ないと言う人の言葉を聞くと、その人の傲慢さに驚きます。

果たしてあなたは信用されている人間なのでしょうか?

世の中に100%間違いないなんてものは、人はいつか死ぬと言う事だけです。



相手に完璧を求めると言うのは間違いです。人は誰でも間違いを犯します。

私の仕事も出版社と契約を交わしているわけではありません。
明日から連載を切ると言われればそれまでですし、逆に、私がもう嫌だと言ってもそれまでです。
いきなり連載を切ると言われても法的に訴えられないし、私がいきなり辞めると言っても同じことです。 お互い、信用の上に仕事は成り立っていますが、ある意味、100%信用されていないし100%信用していません。

私と私のマネージャーは何の契約も交わしていません。
いつ辞めるかも分からない、いつ切られるかも分からない、お互いに曖昧でいるから心地良さもあるのです。

私のマネージャーは優秀ですが、良い意味で私は信用していません。
100%の人間なんていませんからミスも間違いもあるだろうと思っています。

もし、私が彼女を100%信用していたら、ちょっとのミスも許さないでしょう。100%の人間なんていないと思っているからミスをしても怒りません。
私だって、100%信用に応える仕事をしていないと思うからです。



100%人を信用した結果がどうなったか、それは華原朋美を見るべし。朋ちゃんが、つんくや小林武史も信用していれば結果は違ったはず。
リスクは分散すべし。朋ちゃんを以て他山の石とせよ。


信用出来るのは自分だけです。
他人は信用出来ないと思うことです。



今、お付き合いしている韓国の恋人とも、もちろん何も契約を交わしていません。
明日私が二度と韓国に行かないと言えば終わる関係です。

大企業も政治家も役所だって信用出来ないような世の中です。
今日+−5日が幸せならそれで良いのでは無いでしょうか?

信用なんて日々毎日契約更新していけば良いのです。



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岩井志麻子



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