2探偵ファイル〜スパイ日記〜/「稲垣メンバー」に追いつけ追い越せ「布袋ギタリスト」/高橋+大住


●更新日 10/04●


「稲垣メンバー」に追いつけ追い越せ「布袋ギタリスト」


布袋寅泰が暴行事件で略式起訴された件に関するマスコミ報道の一部に、「布袋ギタリスト」という表現が登場し、話題になっている。

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2007年10月1日の東京新聞によると、芥川賞作家でロック歌手の町田康への暴行事件で、「布袋寅泰ギタリスト」が略式起訴となった。6月14日、千葉県君津市内を走行中の車内で布袋は町田と口論になり、それが原因だったという。今回の件での罰金は30万円で、布袋は既に支払った模様。

今回の件で誰もが思い出すのが、SMAPの稲垣吾郎に対して用いられた「稲垣メンバー」という表現だろう。島田紳助の暴行事件関連の報道で使用された、「島田司会者」も有名だ。

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また、「布袋ギタリスト」の先例として、「清水ボーカル」という表現も過去使われたことがあった。

その他、小泉今日子を「小泉タレント」と呼んだケースがある。

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布袋ギタリスト、稲垣メンバー、島田司会者、清水ボーカル、小泉タレント……。

いや、ちょっとおかしくね?

普通こういう場合は「○○容疑者」ってなるのが普通で、何でわざわざ仕事の内容に応じた呼称をつけるの?

別にバンドで何担当してるとか知りたくないから!


と、素直な持ちをぶちまけたところで、このような素敵な名づけに何か意味はあるのか?「布袋ギタリスト」という表現という記事を作成した東京新聞の記者に話を聞いてみた。


――「布袋ギタリスト」という記事の表現について、伺いたいのですが。
あれは、共同通信が配信した記事を掲載したものです。
――こういう表現については、何か基準があるのでしょうか。
事件の大きさによります。著名人でなければ報道されない、あるいは普通なら匿名報道となるような規模の事件であれば、「容疑者」や「被疑者」ではない表現を選ぶことになります。
――同じ当て逃げでも「小泉タレント」は書類送検ですが、「稲垣メンバー」は逮捕ですよ。
確かにそうですね。ただ、当て逃げで逮捕された人が全て実名で報道されるとは限らないわけで、それぞれの場合に応じた判断がなされたということになるのかもしれません。
――「稲垣メンバー」は、当初は「容疑者」として報道されていたように記憶していますが。
うちは最初から「メンバー」で通していたと聞いています。先輩の話では、当初、「稲垣歌手」にするという案も一部で出ていたらしいですよ。


と、いうわけで、普通なら報道するようなものでもない事件を報道するとき、さすがに容疑者じゃぁ角が立つからまろやかにするために素敵呼称が用いられるようだ。

もっとも、今回の東京新聞に限らず、わざわざ強調して繰り返し使用するのを見ると、単純に掲載側が楽しんでいるだけなのかもしれないが。

次なる素敵呼称はなんだ!?



高橋+大住



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