●更新日 08/14●


【お盆スペシャル】あなたの知らない不思議世界


夏といえば「あなたの知らない世界」
と、いうわけで読者様より募集した、怖い話であったり少し不思議な話であったり、そんなちょっとしたエピソードの紹介です。
せっかくのお盆、ゆったりと不思議話でも読みながらお過ごしください。


「ぺちぺち」&「祖母の挨拶」
「車の中から張り付く手」
「幽霊と暮らす生活」
「丸いの」
「金縛りにあっても寝る」
「夢の中の愛犬」
「ノック」
「見つかったカギ」
「河童をみた」
「ただ乗り」
「分かれ道」




「ぺちぺち」&「祖母の挨拶」

私は何回か霊体験をしておりまして、
その中で覚えている事をメールさせて頂きます。

16歳か17歳かははっきりと覚えておりませんが、
夏休みに私留美と、友人清美と、清美の友人知美と、里美と里美の彼氏と(合計5人と)

一緒に千葉の海岸に近いビジネスホテルに泊まりに行きました。

きっかけは清美と同じ高校に通う里美が
彼氏と一緒に泊まりの旅行に行きたいが、
女性の友人と一緒に泊まりに行ったとの
アリバイ作りの為に、清美が選ばれ、
その連れ合いとして、中学時代の同級生であった
私、留美が選ばれました。(知美は全くのアリバイ工作の1コでした)

ビジネスホテルにチェックインし、
私留美は中学時代清美と同じ部屋にチェックインしました。

知美はどうしたかは全く覚えていません。

里美と彼氏がHしているであろう時間帯に、
当時、高校生だった私達留美と清美と知美はホテルの有料放送(いわゆるHビデオ)を

訳も分からないまま「見たいのですが・・・」とフロントに電話し、
「いいんですか?」と確認された後、3人で留美と清美の部屋で見、
股間を濡らしながら見た記憶が有ります。

何時かは分かりませんが、ツインの部屋で清美と一緒に寝ました。

その後、ペチペチペチ・・・と体中をたたかれる音に目を覚ましました。

私は真っ先に「清美、止めてよ!」と声に出して、
隣のベッドの清美を見ました。

清美はぐっすりと寝ていたのです。

では今も私の体を「ペチペチ」と叩いているのは誰?と
見上げると、様々な時代の方々(鎧兜装着からモダンガール明治維新後)が
布団を掛けているはずの私の足先から肩までを手の平で
「ペチペチ」音が出るくらいに確認するようにたたいていました。

その後の記憶は無く、海に近いホテルに3〜4日滞在のはずですが、
私の記憶には海水浴の覚えは全くなく、かといってホテルで
終日過ごした記憶もありません。

私は勝手にお盆の時期だったので、
ご先祖様が私に会いに来と、また海は危険だと教えに来たと思っております。
(この時は海水浴大好きな私が海水浴を拒否したそうです)

もう1個

16歳の夏休み、当時テニス部だった私は山中湖に合宿に行っておりました。
合宿から自宅に帰った日、疲れ過ぎて「もう寝るね」と母と弟に声を掛け、
20:00には寝たと思います。

私のベッドは壁にピッタリと付いていました。

フッと目を覚ますと、祖母にそっくりな女性が枕元に正座してました。
眠さの方が勝ち、一瞬無視しましたが、
壁にピッタリとくっ付いている私のベッドの枕元に
女性が正座出来る訳が無い!!と気付いた瞬間、
「母に知らせないと!!」という気持ちが先に立ち、
部屋の入り口まで這っているのですが、
なかなか入り口までたどり着けませんでした。

振り向くと、熟睡している自分の姿を見ました。
私は俗に言う「幽体離脱」をしていたようです。

朝には枕と反対に頭がありました。
部屋の入り口側です。

私が幽体離脱していただろう時間には、
リビングに母と弟がいてお台所がガチャガチャうるさい音がしたそうです。

祖母の姉が危篤状態と知っていた母と弟(私は合宿で知らなかった)は
お台所がガチャガチャしても「おばさん(母にとっては祖母の姉)が挨拶に来たね」と言い、
弟は「そうだね」と答えた言う。

霊体質な家族のお陰で、
「留美には言わ無くても分かると思った」と
次の日に言われました。

確かに言われなくても、可愛がってくれた祖母の姉は
最後のお別れに会いに来てくれましたが、
前もって教えて欲しいと思いました。

あれから数年経ち、祖父母の告別式に立ち会いましたが、
現在は何も分かりません。


留美


「車の中から張り付く手」

先日、物のはずみで友達に長々とメールした昔話になります。
私が小学3年生か4年生のころの話です。

私が今現在も住んでいる団地と、となりの地区の間に
「竹やぶ」と呼ばれている場所があります。名前の通り竹がニョッキニョッキと
生えまくってて昼でも薄暗い場所であり、学校が認めいている正式な通学路ではありませんでした。

いつものように、親友と二人でその緩やかなカーブを描く
上り坂を、「竹やぶ」に向かってえっちらおっちらのぼっておりました。
しかしカーブの坂道なんて、きつくてしかたがありません。幼い私達は
「近道」と称してカーブの合間にある棚田のあぜ道と、農作業用の階段を使って
竹やぶの前に出るように歩いていました。

階段を登りきると竹やぶがはじまります。
登りきった私達が一息ついていたときです。竹やぶに囲まれた一車線の道路から
カーブをゆっくり曲がりながら一台の車が下ってきました。
車種や色は覚えていませんが、その後部座席の窓は覚えています。

大きいのか小さいのかも覚えていませんが「手」です。
「手」が窓ガラスにべったぁぁぁぁとくっ付いては離れ、くっ付いては離れ。
それが目の前を通過するころになって、変な「音」がしている事にも
気が付きました。「きぃぃぃぃぃぃ」とか「ぎゃぁぁぁぁぁぁ」とか
とにかく気味の悪い不快な音でした。

親友と私は、二人でぽかん、と突っ立って車がカーブの影に消えていくのを見守りました。
カーブの影にはいった車は、停車したのがカーブミラーに映って確認できます。
「「停まった」」
「「どうしよう」」
「「あれ、なんだろう」」
暫らく停車した車をジっと二人で凝視してましたが、なんの動きも無いので
不安になってきた私達は、カーブミラーから視線を外して「どうしよう」「なんだろう」「はやく帰ろう」
そんなことを言い始めました。
ですが、ふと視線をカーブミラーに戻すといないのです。さっきまで確かに停車した車が、いないのです。
なんの音もたてずに。私達が立っている場所からなら、下っていった車が見えるはずなのに。
音も影も全く無いなんて変だ!
幼いながらにも君が悪くなってきた私達は、ダッシュで家路を急ぎました。

その翌日か数日後のことです。
今度は竹やぶなんて通らずに、学校が認めている通学路を下校してました。
団地のいりぐちにお店があるのですが、普段では考えられない人だかりができています。

黒っぽいスーツ姿の男女が、硬いプラ板ファイルに地図をはさんで
「こんな子、見てない?」
「それどのへん?」
と、むらがっている小学生に訊いて回っているのです。

なんだか怖くなった私は、そそくさとその場を離れました。
今では私もいい歳をした大人ですが、時々あのときのことを思い出します。
なんだったのでしょうか。ただ、ボロイ車が通った、それだけのことなのでしょうか。

怖くて、一度もあのときの親友には確認できていません。

HN:そーめん


「幽霊と暮らす生活」

お盆限定ではありませんが幽霊と10年近く共存してた覚えがあります。

始まりは小学生の頃で車が沢山来る道路に突き飛ばされたり(後ろ誰も居ない)、「…右…」とか言われて右見たら走っていた車にぶつけられかけたりしましたが人間いつかは慣れるもの。
視界の端にいつも映る白いワンピースの女性が共存してた幽霊です。髪はやたら長く顔は見えなかったですが…きっと美人さんだと信じてます。
慣れてしまうと何か変な話ですが一人じゃない…って思えてすごく嬉しくて寂しくなかったです。当時私はイジメにあっていて友達が居なかったんです…

しかし彼女は愉快犯だったみたいで…
成人式を迎える歳になった時同じ職場の私よりビビりの人に憑きその人の家の扉は開けるは階段は夜中ドタドタするわで盛大にビビらせていたらしいです。(ビビり君から相談されて発覚)
もうビビらなくなった私に飽きたのか満足したのか、久々に見た時は目の前で消えていき以来居なくなりました。

少し寂しいですが彼女の御陰で寂しいだけの人生だった筈が楽しい人生になり明るく生きていけたんだと思います。

今は友達もしっかり出来てますし妻子も居ます。人生寂しくありません。

…が、もう一度会えるなら彼女に会いたいものです。。成仏してるならそれも又彼女の幸せかも知れませんが、まだ彷徨って居るなら一度御礼を言いたいですね(笑)

長々とすみませんでした。

HN…秋峯


「丸いの」

私は一児の母です。先日、子供が何やら怪しいことを・・・

「丸いのが、あるの。おばあちゃんの」と、自分の肩をトントンと叩くのです。
あ゛?と思って

私「おばあちゃんのココに、何があるの?」

子供「丸いのがねぇ、あるぅ」
私「ココ?(肩をトントン)」
子供「うん!」
私「一個?」
子供「ううん、ココとココ(両肩を指す)」
私「・・・じゃあ、お父さんにはあるの?」
子供「うん!ココ(やっぱり肩)」
私「一個?」
子供「イッコ。おかあさんも」
私「一個?あるの?」
子供「うんッ!!(誇らしげ)」

・・・・・・誰か、ウソだと言って・・・

怖いです・・・最近、子供を寝かしつけるのがすっごく怖いです。
だって、視線が泳ぐんですもの・・・
旦那は「昼間にヤツを乗せて車に乗ってたら〜、
     『来ないで!!お父さんの車なの!』って言うんだよ〜。
     バックミラー見ても誰もいねーんだよ・・・」

・・・こはい。

HN:ginta


「金縛りにあっても寝る」

病院とかって不必要に怖い話いっぱいあるじゃないですか。

昔は私もそういうのを見たり読んだりで不必要におびえてました。

でも実際働いたらそういうのはあまりないです。



全くないかというとそうでもないです。

せん妄がきつい患者さんがいて

「やけただれた女がおるー!殺されるー!」とか暴れてるので

最終的にはクスリで眠らせて治療しちゃいましたが

実際その患者さんの前には焼身自殺実行した患者さん(治療の甲斐なく死亡)がそこ
に入院してた、とかね。

あと、病院ではぺーぺーの私どもは階段しか使えないわけですが、

階段のドアを開けるときにたまに人とかが見えます。でも開けたら誰もいない。

なんで隙間から見えて普通に見えへんねん。おかしいやん。

かるく突っ込みながら歩いてます。

そういえばちょっと白目向いてたなー、とか。

あと研修医ルームで寝てたらかなりの確率で金縛りあいます。

金縛られた(?)ままでも平気で寝ます。なんか聞こえたり水とか落ちてきたりする
けど、睡魔のほうがまさって一瞬起きて軽くびびりつつもすぐ寝てしまいます。



でもそういうのを全部特に怖いとも思わず「疲れやな、うん」で過ごしている日常で
す。

ちょっと不思議だけど、正直怖くない。

それより休みがほしいごはんせめて1日2回食べたい1日5時間寝たい!!!!!



一番怖いのは人間です。

夜中の3時とかに帰ることもあるのですが、4月から2カ月以内に抱きつかれたこ
と、自転車から引きずりおろされそうになったこと、あとをつけられたことの計3回
被害にあいました。特に自転車のときには10代のいかにも、な見た目の男の子5、
6人だったので本気で泣きそうでした。コンクリ殺人の事件が頭の中に浮かんで「私
もタコ殴り監禁100人レイプでそのまま拷問殺人、コンクリうめか・・・」みたい
な。

夜中の3時なんて叫んだって誰もいないし、本当に。

職員の夜間出入り口が1か所なので、どうも変質者sにはお見通しらしいですね。



というわけで帰るくらいなら金縛りのまま寝ます。



HN タマゴ研修医



「夢の中の愛犬」

幽霊ネタではありませんが、少し不思議かなと思った話を書いてみます。


2年前の夏、愛犬が亡くなりました。
享年15歳。 病死でした。

その二週間後、格安で売られていた同じ種類の犬を買い、去年の夏に、現在住んでいる新築の家に越してきました。

新築のリビングで犬とゴロゴロしてる時、同じ部屋にいた母が、いきなり思い出した様に 「この光景を見たことがある。」 と言いました。

聞いてみると、前の愛犬が亡くなる半年ほど前、まだ寒い冬の時期に夢を見たそうです。
どこか知らないリビングにいて犬とのんびり過ごしている。
けれども、傍らにいる犬が全く違う顔をしていてひどく不安になった夢だったそうで・・・
その頃から、前の愛犬は具合が悪くなっていたので、見た後はすごく焦燥感を感じたそうです。

いま思い出すと、あの時の部屋は新築のリビングで、見知らぬ顔の犬は、現在の愛犬の顔に間違いないと言ってます。

夢を見た当時は、引越しをする話など、かけらも出ていませんでしたし、ペットショップに行く事も、サイトをのぞくようなこともしていませんでした。

前の愛犬が亡くなる半年も前に、2年以上先の事まで決まっていたんだろうか?と思った話です。

HN 八千代


「ノック」


コンコン・・・・・・
入っても良いですか?と、扉の向こうから聞く合図
我々が外からの来訪者を知る合図
しかし必ずしも扉の向こうの相手が生きている者だとは限らない
こんな話を貴方はご存知だろうか?
友達の友達に聞いた話なのですが・・・・・・・・



ある暗い山林に迷い込んでしまって2時間余りが経過した。
陽もすっかり落ちてしまい辺りは闇に包まれており
凍えた風が体に突き刺さり震えが止まらない。
「どこなんだ・・・・ここは」
暗黒が支配する空間に荒い息遣いが聞こえている。
一人険しい山道を歩いているのだ。
発する言葉も虚しく闇へと飲み込まれてゆくと
この闇が永遠に続き自分はここから出られないのではないか?という感覚に捕らわれてしまう。

「はあ・・・はあ・・・・もう歩けない・・・・・・」
膝に手をつき、その場に立ち止まる。
息を整え、顔を上げると視界の隅に小さな明かりが見える。
こんな所に人が住んでるのか?
そんな事を思いながらも喉の渇きと疲れに負け
その明かりの方向へと足を進めて行った。

近づいてみると、そこには山小屋が建っており
窓からは柔らかい明かりが漏れている。
中からは人の住んでいる気配を感じた。
コンコン
ノックをするが中から返事はない。
窓から中を覗くと人の姿はなく
裸電球がそれほど広くはない室内を照らしていた。
少し休ませてもらおう。
一応「お邪魔します」と声をかけながら室内へ入った。

室内は山小屋らしく板張りの床で
歩くとギシギシと音をたてる。
暖房器具こそなかったものの外よりかはいくらかマシだろう。
「明かりが点いているのに人はいないのか?」
そう違和感を感じながらも
体が暖まり疲れがいくらか和らいでくると
ふいに睡魔が襲ってきた。
とにかく今は休ませてもらおう
そう思い瞳を閉じる。

コンコン
どれくらい時間が経っただろうか
扉を叩くノックの音で目を覚ました。
窓の外はまだ暗いままだ
小屋の主が帰ってきたと思い
まどろみを振り払うかのように体を起こすと
扉の方へと目を向ける。
ふと気がつく
部屋の明かりが消えているのだ。
不思議に思いながらも立ち上がりノックのした扉へと近づいていく。
ふいに扉の横の窓からドアの向こう側が見えた。
扉の向こうには人の姿は見えない。
「おかしいな・・・・・空耳か?」
再び眠りに就こうと振り向いたその時

コンコン

響くノックの音。
やっぱり誰か居て戻ってきたのかな?
と思い窓から外を見る。
やはり人の姿は見えない。
「誰かいるんですか!?」
自分を奮いたたせる意味も込めて大きな声で問い掛ける。
扉の向こうから反応はない・・・・・。
「これは・・・・・・」
次第に恐怖が襲ってくる。
姿が見えないノックの主。
バカバカしいと思うかもしれないが
そういった類の現象には少なからず遭遇していたのですぐに状況を把握する事ができた。

「どうする・・・・どうする・・・・・」
現段階では中に入って来てどうこうというわけではなさそうではあるが
ノックをしてきている以上
少なからず私の存在に気が付いてると思っていいであろう。

ふと少し前に本で読んだ交霊術についての記事を思い出しそれを実践しようと考えた。

このままでは身動きがとれないし
いつ強行突入してくるともわからないのだ。
その方法とは<はい>ならノックを1回
<いいえ>ならノックを2回というものだった。

「これから私がする質問に<はい>ならノック1回
 <いいえ>なら2回で答えてください」

コン

1回・・・・・どうやらわかってくれたようだ。

まずは何を聞こう・・・・。
「あなたはここの小屋の持ち主ですか?」

コンコン

2回・・・・・小屋の持ち主ではないらしい。
では何故ここへと来て中に入ろうとしているのだろうか?
「あなたは私に用があるのですか?」

コン

1回・・・・・私に何か用があるらしい。
体の震えが止まらない・・・・。
質問する声も震えてしまうが続ける。
「あなたは女性ですか?」

コンコン

2回・・・・・男性のようだ。
こんな無意味な質問を続けても埒があかないと思い
覚悟を決めて核心にせまる質問を投げかける事にした。
「あなたは生きている人間ですか?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

しばらくの沈黙の後

コンコン

予想は悪い方へと的中する。
私の体はガタガタと震え血の気が引いていくのがわかった。
「わたしをここから帰してくれますか?」
微かな希望に賭けて震える声で質問する。

コンコン

最悪だ。
どうにかして逃げなければ。
今は紳士的に交渉を続けているが相手は人間ではない。
いつ扉を破って侵入してくるかわからないのだ。

「あなたはひとりですか?」
突破して逃げるにしても相手の人数を知る必要があった。

・・・・・・・・・・コンコン

絶望的。
唯でさえ死者相手に逃げ切る自信などありはしないのに複数だとなると逃げ切れる可能性は更に低くなる。
「・・・・・何人いるんですか?ノックの数で教えてください」

コンコンコンコン・・・・・・・・・・・・・・・

4人か?4人ならもしかしたら・・・・・


コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン・・・・・


鳴り止まないノックの音。
小屋の中に響きつづけるその音で気が狂いそうになり、自分が絶叫していることに気が付く。

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

・・・・・・・・・叫び声で目が覚めた。
辺りを見回すとそこはマンションの自分の部屋。
体には汗がびっしょりと纏わりついていた。
「夢・・・・だったのか・・・・・・・」
夢だと言う割にはやけに実感のある夢だった。
しかしそうだったからこそ夢で本当に良かったと心から感じた。
「そうだよな・・・そんな事あるわけないよな」



コンコン


さて・・・・ここで紹介したのは
夢の中で死者と遭遇し恐怖の体験をした者の話である。
夢というのは不思議な物で
古来から時折この世とあの世が繋がってしまうという言い伝えもあるのだ。
この者が体験したのもそういったあの世だったのかもしれない。
貴方が見ている夢は本当に夢だろうか?

貴方の部屋の扉をノックするその主が
生きている者だけとは限らない。

HN 菊すけ


「見つかったカギ」

昔カギの束をなくして、というか家の中にあるはずなのに
何年も見つからずの時がありました。
ちょうど今くらいの時期で私一人家にいたときに
ふと「カチャン」と何か金属のこすれた音がしたんです。
音のしたところを覗いてみると見つからなかったカギの束が。
そこは台所においてあるキャスターつきの棚のところで
普段から目に付いてるはずなのに。
私は昔娘をわずか5ヶ月で亡くしました。今生きていれば7歳
です。
その出来事が合ったとき、生きていれば3〜4歳の子供の目線の
位置なのです。
死んだ人に時間を当てはめるのはおかしいですが
「おかあさん見つけたよ」って子供が置きにきたような
バカげてるけどそんな気持ちになった瞬間でした。

HN:ちび


「河童をみた」

今では、私の記憶には兄の「この事は大人になっても忘れないでいような」
と言う言葉しかないのですが私達、どうも河童を見たらしいのです。

私達が小学生の頃、(私は多分、1年か2年、兄は2つ上です)
家族で川だったか沼だったかに釣りに行きました。
周りは私達の肩くらいまである草に覆われていました。

親から離れて、兄と私は2人で川を見ていると
ガサガサと音がして、真っ黒い小さな人が私達の
横を掛け抜け、ボチャンと川に飛び込みました。
その小さい人達には頭の上にお皿がありました。

「河童だ!」と思わず兄と顔を見合わせていると、またまたガサガサ、ボチャンと、全部で3人くらいだったと思いますが川に飛び込んで、消えてしまいました。

兄は「今のは絶対河童だったよな、この事は大人になっても忘れないでおこうな」と言いました。

以上が兄の記憶です。
私は草が沢山生えていて、川を見ていた事とそこで何かがあったこと、後は兄の言葉しか覚えていません。
ただ、今でも実家に家族が集まるとその話しが出ますが、兄は鮮明に覚えているようです。

HN mumu


「ただ乗り」

私は愛媛県に住んでいて、母方の里が長浜になります。
長浜には有名な自殺スポットがあって、霊が出たりするとよく言われます。
これは従姉から聞いた話です。

それは、その自殺スポットに従姉とその友だちで行ったときの事です。
ちょっとした肝試しのような感覚でその場所へ行ったそうです。
何気なく、その場所をうろつき、“なんとも無いじゃないか”と思いながら何か物足
りないような気持ちでいました。
しばらく待っても、やはり何も起こりませんでした。
しょうがないので、帰ろうと言うなり車の方へ向かうと、1人だけなにか物音がし
た、そして、その音と共になにか白いもののようなものが見えた、と。
でも、たった一人の証言では通用せず、ただ聞き流すだけで。
その帰りの途中、線路を渡る手前に、いきなり車を止めたそうです。
そこの近くの酒屋さんで塩を買い後部座席に座っていた人との間に塩を撒いたそうで
す。
運転した人は、何げ無くバックミラーで後部座席を見ると霊が見えたと。
しかも、霊が見えたのは運転していた人だけ。
最初に霊のような音と白いもののようなものを見たのも運転していた人。

その後、何も無く無事に過ごせているそうです。
しかし、そこで自殺する人は少ないですが、やはり絶えないそうです。

HN mari


「分かれ道」

霊と縁のない私ですが、一度だけ怖い体験をしたのでお知らせしたいと思います。
それは8年程前の事。男女8人で夜景を見に行きました。
一通り夜景を楽しんだ後、近くに心霊スポットと呼ばれる所があったので行ってみようという話になりました。
そこは何かの遊戯施設らしく、一見普通の大きい公園のような所でしたが、夜中だったので木々や池のようなものは何だかオドロオドロしく感じました。
しかし霊感と呼ばれるものが全くない私は、さほど怖いとも思わずどんどん道を進んで行きました。
しかし8人の中には霊感が強いという友人がいて、とても怖がって「帰ろう」と何度となく言っていましたが、心霊スポットなんだから怖くて当然というぐらいにしか思いませんでした。
進んで行くとだんだん道が狭くなり、ついにすごく狭い道が見えました。
両側に木々が茂り、先は霧がかかって見えません。
その狭い道は、何だか冷たい空気でも発しているかのようにゾッとする感じでした。
その時、霊感の強い友人が顔を真っ青にして言いました。
「アカン!この先は絶対行ったらアカン!」
その言葉にハッとし、その時初めて恐ろしくなり、みんな足早に来た道を戻りました。

入り口まで戻った時、園内の案内図がある事に気が付きました。
来た時にはなぜ気づかなかったのかと思いながら、みんなでその案内図を見てみました。

「ここをこっちに行って、ここもこっちに行ったやんな?」
「うん。それで、次の別れ道を左に行ったはず・・・。」
「・・・・・。」
みんな一瞬黙ってしまいました。
なぜなら、そんな道は案内図には書いてないからです。
「案内図に書いてないような道を行ってもうたみたいやな」
と、私が乾いた笑いとともに言うと、霊感の強い友人が震えながら、しかしきっぱりと言いました。
「いや、存在せーへん道に行ってしまったんやわ。
よく考えて?なんであの道に行ったん?誰があっちに行こうって言ったん?」
そう言われて考えてみると、誰もそんなことは言ってないのです。
「そう言われてみれば分かれ道がいくつかあったけど、誰も何も相談せずに進んでたかも・・。」
「8人もおって、分かれ道があったら普通どっちに行くか相談するよな?」
「・・・・。」
みんな怖くなり、慌てて車に戻って帰りました。
あの道はどこだったのか、どこに続いているのか。
あの時友人が「帰ろう」と止めていなければ・・・?
今でも恐ろしい謎は解けません。


HNドラチュウ



不思議話とは違いますが怪奇探偵ではあなたの心霊レポート募集中です。



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