●更新日 07/30●


騙されやすい日本人


「性風俗が安い」という理由で、東南アジアの国に「買春」しに行く日本人は後を絶たない。

その行動に批判的なモラリストも多いが、それらの国々で売春業は立派な職業として確立している。
また、国の重要な観光収入源となっているので、「マナーを守った遊び」の範囲で楽しむなら、咎められる筋合いはない。

そんな日本人が、「罠にハマる」ケースが非常に多いことは御存知だろうか?


東南アジアでは、家族の生活・命のため売春せざるを得ない娘が多い。「遊ぶ金欲しさ」などで、気軽に働いている余裕のある娘は、まだ少数派。
日本人風俗嬢にも大変な事情を抱えて働く女性は多いが、事態はもっと深刻……

優しく親切な気質の日本人が、そんなダークな事情を聞き、同情して貢いでしまう話は山ほどある。


某日本人Rさんがハマったのも、そんなよくあるお話。
日本での疲れを癒そうと東南アジアに出かけ、ソープランドで指名した娘にハマってしまった。


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日本人受けする顔立ちの現地ソープ嬢


家が貧乏なので家族に送金しないといけないが、体が弱くて、子宮にも腫瘍がある。
手術をしないといつかガンになるし、セックスをするのも痛い。
でも手術代もないし、仕事を休むと家族が生活できなくなって死んでしまう。
手術をしたらもうソープに戻れない。私がガンで死んだら家族に保険金が入るから……



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ビーチに連れてきてもらって大はしゃぎする様子


そんな身の上話に同情し、セックスなしであちこち連れて行ったり、高価なものを買い与えたり。
「友達に借金してるの」と言われ、その金額を肩代わりしたり……


写真
ゴールドの指輪(約1万円) ブレスレット(約6万円) 他ネックレス(約6万円)も


ほんの数日しか一緒に過ごしていないのに、日本からかなりの額を送金する約束までしてしまった。


Rさんが帰国し、30万円強を送金した途端「家族が事故って治療費に使っちゃったの!」と電話が。
当然のようによくある嘘。Rさんも大馬鹿者ではないので、その後、連絡は取っていない。

実はこのRさん、女性にお金を騙し取られたのはこれが初めてではない。

なんと、以前取材した、ネトゲ詐欺で900万円騙し取られた男性なのだ。

あの事件でショックを受け、リフレッシュに旅立った某国でまた、こんな目に遭ってしまった。
全く面識の無い女性に900万も貢いだ後、数日一緒にいただけのソープ嬢に50万以上を貢ぐ……

専門家は彼の行動をこう分析する。

☆カウンセラーのお話☆

Rさんは「アディクション(嗜癖)」という心の病を抱えていると考えられます。
アディクションとは、分かり易くいえば「のめりこむ」「はまる」ということ。
つまり、嗜好やこだわりに対する行動習慣が強くなり過ぎた状態のことをいいます。

アディクションは、対象となる嗜好物によって、以下の三種に大別されます。
1:物質アディクション(酒、薬物など快感を得る摂取物へののめりこみ)
2:プロセスアディクション(ギャンブル、ショッピングなど高揚感を与えてくれる一連の行動へののめりこみ)
3:人間関係アディクション(共依存やセックスなどによる相手への過度な束縛や世話焼きがやめられない)

彼の場合は、上記3の人間関係アディクションに該当すると考えられます。
理想のネトゲキャラや遠方の恋人との恋愛、という酔いの世界に浸ることによって、
現実の辛さから逃避したり、虚しさや孤独を埋めたりすることができるのです。

その快感は「自己治癒」とも呼ばれ、トラウマを追体験することにより快感物質を分泌させる、或いは、
過去に得られなかったものを追い求めて満足を得る、といった背景がよく見られます。

アディクションに陥った場合は、まず現実に抱えている問題を直視し、立ち向かうことが必要です。
ただし、無意識下に起こった事件や過去のトラウマ体験が原因となっていて自己解決が困難なケースが多いので、
心療内科やカウンセラーと相談し、治療していくのがよいでしょう。



こういう性質の人は、リフレッシュのために東南アジアに買春に行ってはいけない。


不幸な境遇の娘も、頑張って体を売れば、得られる額はかなりのもの。
物価の安い東南アジアでは、家族の援助をしたうえ、自分も、


写真
現地ソープ嬢が送ってきた自室の画像


こんなに豪華なPC・AV環境を持てるくらいに稼げるのだから……



梅宮貴子



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