●更新日 07/19●


今だから話せる阪神淡路大震災


昨日、日帰りだが新潟県中越沖地震の被災地に行って来た。
平成7年の阪神淡路大震災の教訓が生きていて、今回の被災地はあらゆる面で政府や自治体が有効に働いていると思った。阪神淡路とは被害の規模が違うので比べるまでもないが。

阪神淡路の時は被災3日目に現地に入った。
某政府機関の依頼による「性犯罪の実態調査」として。
2トントラック2台に救援用物資(防寒具)とテキヤ用物資(調査用)を満タンに積み込み現地に向かった。当たり前だがすんなり現地に到着できるわけがなく、奈良県を大きく迂回しての行軍になった。6時間で1メートルしか動けなかったこともあり、到着が被災三日目になってしまった。
現地は凄まじかった。これらの画像は既出なので割愛するが、一言で表すと戦争だった。これは火が回ったせいでもあるが、死者4500人超を数えたことでもその被災規模たるや想像を絶した。

私は山口組に頼み(もちろん探偵であることは告げずに)某駅でテキヤを開いた。




調査手法として、ドライシャンプー(水が要らないシャンプー)を買いにきた女性に聞き取りを行った。中には見るからに暴漢に襲われた女性もいた。泣きじゃくり、服は不自然に裂かれているから一目瞭然だった。彼女らは必ずカセットコンロも買って行った。真冬だったこともあり、汚された体を一刻も早く清めたかったのだろう。
私は車に導き、東京の上野で買い出した簡易な女性用の衣服を与えて暖を取らせ、被害の状況を記録した。暴漢らは倒壊した建物に潜み、そこに一人で現れた女性を狙っていた。昼夜問わずだ。深夜は徒党を組んで暴行を働くチームもいた。警察官がどこにもいないのだからまさにやりたい放題だ。被災して約10日間、そんな状況が続いた。友達が暴行にあったという数字を含め、計4人の被害を掴んだ。拠点を中心に直径にして2キロ圏内でこの数字だった。






今回の中越沖地震はそこかしこに警察官の姿があった。
性犯罪はまず起こり得ないと感じた。
しかし、もし東京や大阪にM7以上の地震が襲ったとしたら。
この記事を読んだ女性は決して一人で行動することなかれ。
特に、用(大小便)を足したくなっても絶対に家に戻ってはいけない。





東京都は、仮設トイレの配備をどれだけ考慮しているのだろうか。



BOSS



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