●更新日 07/18●


リストカット写真集発売!


最近のニュースで知ったのですが、
リストカット写真集が発売されたようです。

自傷:経験ある若者、写真集に テーマは「生きる」
◇「特殊な人たちと思わないで」
若者に広がるリストカットを撮り続けてきた写真家、岡田敦さん(27)が写真集「I am」(赤々舎、2940円)を出版した。「何か特殊な人たちの写真と思わないで。テーマの入り口は自傷でも、僕が撮りたかったのは生きることそのものだから」と岡田さんは語る。【小国綾子】
写真集に登場するのは高校生から20代前半までの約50人。インターネットを通して自傷経験者ら約100人から応募があった。「僕は中3で周りには誰もいなくていつもひとりぼっちで消えてしまいたいと思っています」「私は14歳。リストカット、社会不安、アルコール、薬物依存、不登校……。私は壊れた人形」。誰もが撮られることで変わろうとしているように見えた。
 毎日新聞 2007年7月15日 東京朝刊より


この写真集発売に関して「一般化したら、リストカッターが増加してしまう」「かまってちゃんの私を見てアピールに過ぎない」等など様々な意見がちらほら。

そこで、実際
写真
リストカッター・Aさんに色々とインタビューしてみました。
=蘭 =Aさん

リストカット写真集ですが、これについてAさんはどう思いますか?
リストカッターであることで引かれる事って日常茶飯事なので、偏見が無くなったら嬉しいです。
Aさんは、普段、リストカッターであることを隠していないのですか?
以前は夏は長袖を着たり、リストバンドをしていたのですが、「なんでいつもリストバンドしてるの?もしかしてリスカ?w」みたいな風によく言われるし、余計に目だってしまっていた様で・・・隠すのをやめたんです。
カミングアウトしたことで「キモチワルイ」等と引かれる事はよくあります。

"リストカッター=かまってちゃんメンヘル女"という認識が多くされているようですが、それについては?
ああ・・・。よくHP等でリスカした傷口を見せている人がいますが、私は恥ずかしくてできません・・・。
でも、そういう方達の気持ちも解ります。きっと周りにちゃんと愛情を注いでくれる人がいないんだろうな・・・とか。

・・・Aさんは、愛情を注いでくれる方がいらっしゃるのですか?
・・・もう何も期待してませんから。何事も期待しない方が精神的に安定できると悟ったんです。
・・・・。
・・・・。

写真
Aさん曰く、リストカットを始めたのは中学2年の頃。
養父にレイプされ、実母からのいじめにあい、高校から学費の為に水商売の世界へ。
そこで知り合った男性に金を絞られ、DVにまであっていた・・・
という壮絶な人生を歩んでこられたそう。
嫌な世界からの現実逃避、汚れた自分への罰、自分の存在確認として手首を切る事で心の安定を保っていたようです。

・・・といっても殆どの方が理解できないと思われる"リストカット"。
今回の写真集発売により、"リストカット"について世間の目はどのように変わるのでしょうか?
岡田敦さんの思いは届くのでしょうか?

皆さんの意見もお聞かせください

写真
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夜咲蘭



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