●更新日 06/21●


組長が出てきてコンバンワ


「すいませ〜ん」
私は鬼退治に来た桃太郎のような気持だった。しかし、猿や犬や雉の護衛がないので非常に心細い。
ガチャッ
扉が開いた。
おうっ
(客に向っておうって・・・)
あの、部屋ありますか?
おうおう、じゃこっちだ。
マジ組長だった。しかも70過ぎで大物っぽい。
どうして組長がラブホの受付やってるんだ?
芸能人に例えるなら菅原文太。
私たちは菅原文太に2階の一室へ連れて行かれた。
普通ラブホって自由に部屋が選べるんじゃないのか?
これじゃまるで強制連行じゃないか。
おい、6500円!
これが本当のカップルだったら怖すぎてSEXする気も失せるだろう。
代金を支払うと

靴、預かるゾ。

都市伝説は本当だった・・・!!。

どうして靴を預かるのか!

誰もが感じる疑問。しかし、それを聞いたら怒号が飛んでくるだけでは済まされない。
ボコボコにされて裸足で歌舞伎町を歩かされるのもいやだ。
私は調査を継続させるため、いやいや組長に靴を差し出した。
ニッコリ笑い、私の靴と女の子のサンダルを大事そうに小脇に抱えて去って行った・・・。

本当に現実の世界なのか。
正真正銘、ここは歌舞伎町二丁目のはず。
ひょっとしたら妖怪大戦争(2005角川映画)の世界に紛れ込んでしまったのか。
放心状態の私達は、とりあえずベッドに座って辺りを見渡した。

うわっ

写真

なんじゃこらぁ! (あまりのショックのため限りなく小さい声で)



ー 次号、衝撃のラストにつづく ー



BOSS



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