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会津若松・母親頭部切断事件にモノ申す


衝撃的な事件だった。17歳の高校生が母親を殺害し、その後切断した頭部を持って警察に出頭。彼は精神科に通院歴があり、捜査員に「恨みではない。殺すのは誰でもよかった」と供述している。精神科に通院歴のある人が凶悪事件を起こす度に、精神障害者だからいう意見が多くを占める。果たしてそれは本当に正しい表現なのだろうか。
そこには見落とされがちな重大な事実が隠されている。それは、精神科で治療を受けた後にこのような事件を起こしているということである。つまり、精神科にかからずに悪化したのではなく、精神科にかかって悪化したということである。結果からすると、病気を悪化させたというよりも、凶暴で冷徹な人格を作り出したと言ったほうが正しいのかも知れない。

精神科で処方される抗うつ剤や安定剤、中枢神経興奮剤などの向精神薬には、危険な副作用が多く指摘されている。医薬品添付文書に記載されている副作用を見ると、興奮・錯乱・激越・幻覚・せん妄・誇大性・敵意・攻撃的・自殺企図などと書かれている。これらの副作用の出現頻度は低いのだろう。しかし、何百万人が向精神薬を服用している現在、その副作用の影響下にいる人々の数は到底無視できない数になるはずだ。
寝屋川小学校教師殺傷事件を起こした当時17歳の少年は、抗うつ剤を処方されていた。宇治小6女児刺殺事件を起こした塾講師の大学生は、抗うつ剤「デプロメール」を2倍に増量された直後に事件を起こした。川崎男児投げ落とし事件の犯人は、重いうつ症状で入院し、抗精神病薬などを処方されて退院した後、殺人衝動が抑えられなくなった。

最近、うつ病や発達障害の早期治療が盛んに叫ばれ、発達障害者支援や自殺対策などを理由に精神科に行く子どもが増えている。しかし、専門家を妄信し、診断や治療のリスクや問題点を知らせず、安易に精神科の早期受診を勧めるのは非常に危険だ。(米国では、凶悪事件に関して犯人が服用していた向精神薬の製造元に対して事件の責任を問い、遺族に損害賠償を支払うよう命じた裁判の判決も出ている。)

今回事件を起こした高校生は、どのような経緯で精神科に通い始めたのだろうか。そして、どのような治療を受けていたのだろうか。捜査機関は彼が受けた精神科の治療実態を視野に入れてこの事件に深く切り込んで欲しい。
我々には事実を知る権利があるのだから。


BOSS







資料


向精神薬の年間売り上げ

精神神経疾患治療剤  3088億円
抗不安薬・睡眠導入剤 834億円
抗うつ剤       708億円
統合失調症治療剤   669億円


副作用一覧  ※各薬剤の医薬品添付文書参照

デパス 抗不安薬国内シェアNo.1
副作用:依存性、興奮、刺激興奮、錯乱

パキシル 抗うつ剤国内シェアNo.1
使用上の注意:18歳未満の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告がある。
副作用:激越、興奮、錯乱、幻覚、せん妄、神経過敏、感情鈍麻

リスパダール 統合失調症治療剤国内シェアNo.1
重要な基本的注意:興奮、誇大性、敵意等の陽性症状を悪化させる可能性がある。
副作用:不安・焦躁、興奮、抑うつ、妄想、幻覚、自殺企図、性欲異常

リタリン 中枢神経興奮剤国内シェアNo.1
重要な基本的な注意:連用により薬物依存を生じることがある。
副作用:興奮、不機嫌・不快感、注意集中困難、易怒・攻撃的、行為心迫、幻覚、妄想




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