多発する襲撃事件にホームレスは?
『4月5日、東京都昭島市の多摩川河川敷でホームレス男性が殺害されているのが発見された』
『4月11日、大阪市東淀川区の淀川河川敷のホームレス男性に投石したとして、府警旭署は、暴力行為処罰法違反の容疑で、大阪市内に住む14〜15歳の少年11人を書類送検した』
最近ホームレス襲撃事件が多発しています。
そこで、ホームレスの方々に襲撃事件の実態と対策を聞いてきました。
まずは、のどかな雰囲気が漂う東京・上野公園に住むホームレス達。
「上野は平和だから襲撃事件なんて起きないよ」
ほとんどのホームレスが同じ答え。酔っ払ったホームレス同士のケンカがあるぐらいで、襲撃事件はありえないとのことです。
20人程のホームレスに話を聞きましたが、何らかの対策をしているという人は1人もいません。
さすがホームレスの間でも『敷居が高い』といわれている上野公園。この場所はホームレスにとって天国のようです。
では、上野に比べ若者が多い池袋はどうでしょうか。
池袋に住むホームレスに話を聞きました。
「安全な場所と危険な場所があるよ」という意見が多数。
安全な場所とは、交番の近くやパトカーが巡回している場所で、それ以外のほとんどの場所は危険だそうです。
上野と違って『安心して寝れない』との意見が多い中、実際に襲撃にあったことがあるというホームレスに遭遇。話を伺いました。
どういう被害にあったんですか?
寝てる時に、酔っ払った若者に火をつけられた。ビックリしたよ。他に物を投げられてけがをしたことも何度かある。
仲間なんて、寒いから地下の階段の所で寝てたら、上から自転車を落とされたことがある。本当に危ないよ。
(武器を持つ等)何か対策はしてますか?
こんな世の中だから、武器を持つとお巡りさんがうるさいし、こっちが犯罪になるしね…。
『危ない場所には行かない』『集団で寝る』ぐらいのことしか出来ないよ。
池袋はホームレスにとって危険な街のようです。
場所によって危険度が全然違うということからも、ホームレス襲撃事件は若者のモラルが問われる問題と言えるでしょう。
島 雷鹿
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