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●更新日 04/09● 写真
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血の晩餐    〜その後


衝撃的な事件だった。


容疑者:三橋 歌織 (32歳)
被害者:三橋 祐輔 (30歳)

2人の住所:東京都渋谷区富ヶ谷
被害者勤務先:モルガン・スタンレー・プロパティーズ・ジャパン


1:三橋夫妻のロード

被害者は北九州市出身、司法試験合格を目指していた。
地元の福岡県立小倉高校を卒業後、中央大法学部法律学科に入学。
平成13年3月に卒業後も都内の法律事務所で勤務。
容疑者は地元の新潟中央高校卒業後、白百合女子大に入学の為上京。
卒業後、被害者と知り合い、数カ月の交際を経て、平成15年3月結婚。
当時、被害者の年収は約300万円。歌織容疑者がアルバイトで家計を支えた。
平成17年、被害者が外資系金融会社に転職し、経済状況が好転。
同年9月より現住所の高級マンションに転居。家賃は月20万円。
共に派手なブランド衣料に身を包むようになった。



結婚の半年後から口論するようになり夫婦生活は破綻していった。
歌織容疑者の供述では被害者から家庭内暴力を受け、顔や体を蹴られることもあった。
昨年夏頃、顔を殴られて鼻の骨などを折る大怪我を負い、夫に殺意を抱いた。


2:事件の経過

平成18年12月12日早朝〜14日
帰宅した被害者と1時間程口論した後、眠った被害者の頭部をワインボトルで殴打し殺害。
その時の心情について「別れるだけでは済まさないと思い、殺した。」
又、マットレスや家具に大量の血が飛び散り、「流れ出る血が予想以上に多くて困った。」と供述。
しかしその後、容疑者は夫の死骸を横目に平然と食事を摂っていた。

同日午前9時ごろに近所の生花店に15〜18リットル入り培養土8袋を注文。
横にしたドレッサーに土を敷き詰めて遺体を入れ、2日間保管。
同日夕には新宿の大型量販店で2袋を買い足し、計約180リットルを用意した。
さらにブルーシートを敷いて流れ出る血を土に吸収させながら遺体を渋谷の東急ハンズで購入した鋸で右手首・左手首・上半身・下半身・頭部の5つに解体。ドレッサーに入れた理由について「ほかに隠せるものがなかった。」と供述。



切断の際の心情として
「無我夢中だったが、傷んだ遺体や血の匂いが思ったよりも強烈だった。」

殺害後切断した遺体を、それぞれ処分。
上半身をキャリーケースに入れ、タクシーに乗り、新宿区西新宿の路上に遺棄。
下半身は同じくキャリーケースに入れ、渋谷区神山町の民家の庭に遺棄。
手首は自宅の生ごみと一緒に一般ごみとして投棄。
頭部はバッグに入れて電車で移動後、町田市原町田の芹ケ谷公園の植え込みにスコップで30cm程の穴を掘り埋めた。
尚、頭部は逮捕後の供述を受けるまで未発見のままだった。

その後、臭いが室内や家具に染みついていると思い込み業者に依頼し家具を廃棄。
大量の血液が付着したベッドのマットレスは新潟の実家へ送付。
そして室内を数十万かけリフォーム。夫の会社に「ボーナスや給料を振り込んで!」と執拗に求めていた。夫婦の口座には5万円の残高しかなかった。

3:逮捕後

逮捕後も夫を殺害したことへの後悔や反省の気持ちを述べることはなく
「妻として女としての扱いに不満を持っていた。」
「何度も離婚しようと考えたが、慰謝料をもらうだけでは気持ちが収まらなかった。」と供述。
殺害後の心境については「夫との争いに決着がついた。」と話していた。


4:容疑者の実家

新潟県新潟市坂井砂山2(川口氏)




実家に人の住んでいる気配が無いものの、細かな雑貨が残されており、取るものも取り敢えず逃げ出したかのような様子。
インターフォンは反応せず、玄関の表札は外され



ドアも細工をしたのかノブが動かないように固定されていた。不在通知の郵便物も残されている。
土地・建物の名義は父親のままで売却等はされていない。
付近住民に聞き込みを行った処、事件から4ヶ月が経つものの容疑者の名前を出すと一様に口を閉ざしてしまい、まともに対応してもらえない。
唯一、付近の店員から「事件以降一度も容疑者の家族を見かけていない。」「他は何も判らない。」との回答を得る。


5:歌織容疑者高校時代の友人




学校名:新潟県立新潟中央高校
高校の同窓会名簿を元に同級生に聞き込みを行うが、大半が結婚等で転居しており、残っている家族等も歌織容疑者については判らないとの回答。地元に残っていた同級生より「プライドが高く勝気な性格だった。」と証言が得られるが、当時の写真の買取りについては謝礼を提示するも拒否される。


6:父親の会社

会社名:川口コピー工業
所在地:新潟県新潟市平島3




容疑者の父親は過去「川口コピー工業」を経営していたが、付近での聞き込みの結果、元々は羽振りが良かったがバブル崩壊時に業績が悪化。平成14年、遂に競売に掛けられ、内装工事の会社が落札していた。



近親憎悪。
歌織容疑者は自分の家庭や人生を壊滅させただけでなく、実家をも絶望の淵に追いやってしまった。
これから結婚を控えている方へ。1年後、愛が冷める瞬間を予見したことがあるだろうか。
冷静に、客観的に相手の性格診断をしたことがあるだろうか。
何にもまして「自分の欠落した部分」を、相手に隠してないだろうか。



殺す前に私に御相談ください。
BOSS(渡邉文男)


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