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●更新日 03/23● 写真
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JRホームレス対策の裏話


3月からJR東日本の「Suica」が首都圏の私鉄、地下鉄、バスの乗車にも利用可能になりました。この件についてJR関係者に取材を試みたところ、ちょっとした裏話が。

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Suicaが誕生した時期は、現在と比べてホームレス対策に悩まされている駅が多かったと言います。特に改札の外にトイレがある駅では、ホームレスの人々がそこで髪や体を洗って床を水浸しにしたり、夜間にトイレの個室で宿泊を試みたりすることがありました。改札内にトイレがあっても、低額で発行される入場券を買って入るホームレスもいます。

そんなホームレスの人々の一部が、今回のSuicaの機能追加について興味を示し、駅員に問い合わせたり仲間内で話し合ったりしているとか。彼らが注目したのは、改札を通って駅に入る際に運賃が前引きされなくなったという点。これまでは、最短区間の料金が前引きされる仕組みでした。しかし、この仕組みには大きな欠点があり、それは電車の運行が止まってしまった場合などに、入場した駅から改札の外へ出る前に、窓口で代金の返還手続きが必要なため、改札口に毎回のように長蛇の列ができるということ。


今回の変更は、こうした問題を改善するための処置です。では、なぜホームレスの人々がこの点に注目したのかというと、Suicaを持っていれば入場券を買わなくても改札内のトイレを無料で利用できるのではないか、と考えたわけですね。まぁ、一度入場した人がそのまま同じ改札を出る場合、理由を駅員に説明して改札窓口で処理して貰う必要があるので、タダで何度でも出入りできるわけではないのですが、、

実際、JRのホームレス対策とはどのようなものなのでしょうか?かつて、某K駅では、駅前のガード下に寝泊りしているホームレスが数名いました。駅員が注意しても効果がなく、警察を呼んでも特に効果はなし。

その対策として、K駅では彼らが寝泊りしている周辺に、数メートル間隔で園芸用の大きなプランターを置きました。それでもホームレスたちはそれを気にすることなく、プランターを動かしたり、プランターの隙間で寝泊りしたりして、効果はほとんどなかったそう。

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そこで、画像のように、狭い間隔で小さな鉄柱のようなものを大量に地面に設置。すると、これが功を奏して、それ以来ガード下のホームレスは皆無になったのだと言います。


次に、ホームレスの溜まり場「新宿駅」

写真 強制撤去の時の映像

この駅は大人数のホームレスが寝泊りし、かつてはダンボールハウスによる駅構内の占拠で警察が介入したこともありました。取り締まりを厳しくしたため、一時期と比べればホームレスは減ったものの、駅構内で寝泊りする人々は少なくありません。悪質なのは、酔っ払って道の中央で寝てしまう場合。このような場合、ホームレスに呼びかけても反応がなければ、駅員が数名で出動し、強制的にホームレスを移動させるという。その場合、「ホームレスは臭くて汚い」という理由で、マスクと軍手は必携だとか。


このような話を聞くと、日頃見慣れた駅の風景が、少しは違って見えるかもしれません。



山木


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