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●更新日 03/04● 写真
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男性から女性へ華麗なる変身を遂げた議員


2月20日に発売され、密かに話題になりつつある本がある。
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「変えてゆく勇気〜性同一性障害の私から〜」
著者の上川あやさんは現職の世田谷区議会議員。
なんと、27歳まで男性として生活、30代からは女性として生きるようになった。この本には、上川さんのこれまでの性同一性障害者としての苦悩、また政治家としての姿勢等が解りやすく描かれている。

そんな、異色の政治家・上川あやさんにインタビューしてきた。

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まず、性同一性障害者として1番苦労したことは何ですか?
社会の偏見を吸い込んで生きてきたので、自分で自分を受け入れられなかったことですね。
現在は親やまわりが受け入れてくれる筋も増えてきましたが、それでも両親に否定されてしまう人もいます。私の場合は両親が私の生き方を否定しなかったので感謝しています。

性同一性障害とゲイの違いを教えてください。
私も自分がゲイなのかと思ったことはあります。でも実際ゲイの人と会ったら、全然違った。
ゲイの人は自分の身体が男性であることを認めたうえで恋愛の対象が男性なんです。私は自分の身体が男性であることが嫌でした。

世田谷区議会議員選挙に立候補したきっかけを教えてください。
立候補を決めた2ヶ月前までは、政治家なんて信じない、行政なんて信じない、という一市民でした。きっかけとしては、少数派の小さな声がないがしろにされている現状を何とかしたかった。

性同一性障害者特例法についてはどう思いますか?
裁判所にしても何処にしても、前例がないことをなかなか受け入れてくれない。
そういう意味で0から1にするのが1番大変です。1にしてしまえばそれが前例になります。特例法はこれからのステップとして課題は多いですが、とりあえず1にはなりました。

現在ご多忙だと思いますが、何か楽しみはありますか?
目に見えて困っている人が困らないように改善できた時、そしてその人が喜んでくれた時ですかね。

今後の目標を教えてください。
今後も、その時々に自分らしい選択をしていきます。


「自分の本当の思いを伝えれば解ってくれる人々も多いと思う」
という街頭演説は、意外にも中高年男性の反応が良いそう。
上川さんの人柄からか、ボランティアとして一緒に活動している人も多い。(ボランティアは現在も募集中)

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性別は変えても、信念は変えない!

男性として過ごした時期があり、男性であることを伏せてOLをした時期があり、そして現在は女性として生きていく道を選ぶという波乱万丈な人生を送ってきた上川さんは、人を惹きつける魅力のある人でした。

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諦めからは何も生まれない。「小さな声、社会に届け!」



島 雷鹿


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