情報提供・ご意見ご感想などはこちらまで! 記事のご感想は一通一通ありがたく読ませて頂いております。

日本にはびこる臓器売買・驚愕の実態!

宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)を舞台にした臓器売買事件が国内で初めて摘発されたが、同様の未遂事件が水面下で数多くおこなわれている可能性がでてきた。


       舞台となった宇和島徳洲会病院

北海道大病院では、こんなケースが実際にあった。
「3~4年前だったと思いますが、病院の窓口に『私の腎臓を買ってくれないか?』という電話が突然かかってきたことがありました。確か40代後半の男性だったと記憶しております。
私ども病院は、『犯罪行為で、無理です』と断りましたが、『私の腎臓を買ってくれる所がどこかにないか? あったら教えて欲しい』としつこくきいてきました。私どもは 『臓器移植法で金銭の授受を禁じており、日本の病院で見つけることは不可能です』といって断りました」

また、北里病院においても同様に、臓器の売り込みをうかがわせる電話があったという。
「10年ほど前から、時々『腎臓を売ることができませんか?』という連絡が入ることがあります。当院では当然の如く『違法行為はお断りしております』と回答してます」

都内私立医大病院では、もっと露骨に「腎臓を売りたいのだが、いくらで買い取ってくれるのか?」という問い合わせもあったという。

実際、海外では臓器売買は2000万円、日本では偽装結婚や偽装養子縁組などをして3000万円程度で取引されている。
宇和島徳洲会病院は、「(身元確認が)あまい」ということでターゲットにされたようだ。


全国腎臓病協議会・栗原紘隆副会長は「臓器売買は、私たちがこれまで築き上げた移植への信頼を台無しにする行為で断じて許せない。行政には、しっかり取締まって欲しい」と訴えるが、医師側の功名心と臓器を売買したい側の思惑が裏で一致して、医療倫理を無視した臓器売買を行う輩が現在でも多くいる。臓器売買の実態、その根はあまりに深い……。

 

石川隆

タイトルとURLをコピーしました