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のりたけ勅仁 ~費用弁償を拒否した議員~

給与の二重取りである、費用弁償。全国の政令指定都市で、初めて受け取りを拒否した議員がいました。

のりたけ勅仁議員です。この度、政治ジャーナリストと共に直接取材に行ってきました。


山木 「費用弁償のことについてなのですが、何で受け取り拒否をしようと思ったのですか?」


のりたけ議員「私は、議員というのはボランティア型の議員にするのが良いと思っています。奉仕活動に毛が生えたくらいの給与と、実施に見合った手当てが望ましいと思っているんですよ。費用弁償というのは活動に対しての手当てですが、使った分の領収書と引き換えるような形で良いのであって、一日1万円というのは変えないとおかしいんです。調査活動と言ったって、交通費・食事合わせても1万円なんて行かないじゃないですか。そういったことも有って、私は全国の政令指定都市で初めて受け取りを拒否しました」


ジャーナリスト「そうしたら、受け入れて貰えなかったんですよね」


のりたけ議員「えぇ、受け取らないのは公職選挙法で禁止されている寄付行為に当たると言われました」

山木 「え?受け取らないのが、寄付になるんですか?」

のりたけ議員「そう言われました。私の考えでは、私が持っているのを渡すのは寄付に当たると思います。だけど、渡されるものをいらないと言っているのが、何で寄付行為に当たるのか・・・。そう思って、弁護士の所に行って相談を受けたりなどして、やはり寄付行為に当たらないから受け取らないと党に行ったら・・・」


山木 「行ったら?」


のりたけ議員「会派(所属してるところ)を除名になりました」


ジャーナリスト「文句があるなら辞めろということですね」

のりたけ議員「それならそれでいいじゃないですか。この費用、税金で支払われているんです。一人辺りの平均額が年間80万円。4年の期間で320万円。名古屋の全議員に支払われる合計額は2億4000万円にもなるんです。こんな無駄遣いは他にない。こうした議員の権利を守るより、私は市民と共に歩む議員になりたいと考えています」


山木 「のりたけ先生の他に、費用弁償を受け取っていない議員はいるのですか?」


のりたけ議員「大阪のように制度自体が廃止になった場所もありますが、府議会で1人、神戸で2人、練馬に1人といったところでしょうか。名古屋は私含めて現在11名が受け取りを拒否しています」


ジャーナリスト「どこの党ですか?」

のりたけ議員「共産党9名、社民一人、民主(のりたけ議員)が一人ですね」


のりたけ議員「後は、何で私が費用弁償を受け取らないようにしているのかの理由の一つとして、コレがあるからなんです」


のりたけ議員「ジャーン」

ジャーナリスト「あ、スリーナインのPASS!実物見るチャンスは少ないから、撮っておいた方がいいですよ!」


のりたけ議員「名古屋の議員には、この特別乗車証というのが渡されてるんです。これが有ると、市バスと地下鉄が全て無料になるんですよ。費用弁償は活動の手当てとして出ているのに、こうした交通機関を無料にするものまで発行している。尚更、受け取れません」


ジャーナリスト「市バスも赤字ですからね。これは私の意見なのですが、議長になると公用車まで付いてくるじゃないですか。給与の二重取り所の騒ぎじゃないですよ。こうした議員の権利を守るのを少し抑えるだけで、税金の面だって変わってくるんです」


のりたけ議員「そうですね。議員年金の件にしても、費用弁償の件にしても、まだまだ反対は多いですが、嫌われても私は市民と歩んで行く議員になりたいと思っています。これからも頑張って行きます!」


山木 「本当、頑張ってください!」

 


如何でしたでしょうか。費用弁償の件を知っている人がどれだけいるか。また、本来給付されるものだからというのが本音の議員が多い中で、受け取り拒否をした議員がいることを御存知でしたでしょうか?

皆さんの、政治・税金の使用についての認識に、少しでも役立てばなぁ・・・・と思います。

 

山木

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