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違法営業エステ店の知られざる労働実態

先日、有名台湾エステ店「烏来(ウーライ)」の幹部が、不法滞在の外国人を雇ったとして逮捕された。


逮捕の影響か、数店舗が閉店や長期休業となっている


これだけなら、「よくあるニュース」なのだが、逮捕後、この幹部が日本人従業員に対してもロクでもない扱いをしていたという話を、各方面から聞かされた。そのうち、特に酷かった女性の証言を得られたので、ここに掲載する。

リフレクソロジーの資格を取得し、勤めることにしたというJさんは、面接での採用試験の結果、「すぐに店に出せるレベルです」と言われる。しかし入店した途端、「キミは日本人だから、3ヶ月フロントをお願いする」と命じられた。

それでも、「3ヶ月経てばリフレクソロジストになれる」と 張り切って仕事を開始したが…


「一生懸命床を掃除しても毎回怒られ、笑顔が出来ないと説教され、マッサージの人たちは私を『日本人の小娘』と馬鹿にして、いくら、『控え室で匂いの強い料理を作らないで下さい』と注意しても、一向に無視され…挙げ句に、ニンニクやニラの匂いがするとお客様に注意されて、叱られるのは私でした…」


一日11時間労働、休みは30分で週6日勤務。

ここには全て掲載できないが、労働条件や、Jさんに対する仕打ちは「酷い」の一言では済まないようなものだった…

「労働基準法って何? と問いたくなるような世界で、それでも頑張ろう頑張ろうと思っていたのに、とうとう体が悲鳴を上げ、通勤途中で交通事故に遭いました。過失割合は向こうが8割だったのですが…そして、救急病院に搬入されたのです」

しかし、そこにやってきた小沢嘉幸(今回逮捕された社長)は、駆けつけてきたJさんの両親に開口一番、

「履歴書に書かれた電話に通じない。この人は一人暮らしだと偽ってるだろう?」

と一喝。履歴書には、部屋に引いていた電話番号を記入していただけ。

そしてJさんはその場で即クビ。

「会社が認めた通勤方法で通勤途中に怪我をすれば、普通は労災が適用されますよね? ですが、その場で解雇です」

この対応で怒り心頭に発したJさんは、内容証明郵便で、
「これは労働基準法に反している。裁判に持ち込むか?」という内容を送付。

あっという間に掌を返し、残りの給料+αを支払うという返事があり、一応解決となった。


「私が手を下した訳ではないけれど、おそらく、私以外にも悲惨な目に遭った人々の怨嗟が積もりに積もって逮捕という下りになったんじゃないかと思います…」

Jさん以外にも酷い扱いをされた人の話は数多く、今後の処分がどうなるか、国の対応に注目したいところだ。

 

梅宮貴子

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