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覗き見しか出来ない男2

この男の情報は可能な限り集めてある。
氏名、生年月日、本籍地、勤務先・・・挙げればキリが無い。(探偵としては当たり前の事なんだが・・・)


●山 功●(32歳)

この男の帰宅を待って突撃を仕掛けることにした。
因果応報という言葉は誰にでも訪れるものだ。


自宅前に張り込むこと1時間。
遂に帰ってきた。
さぁ相談者の反撃の狼煙が今、上がる。

特捜班=黒字 覗き男=青字

「●山さんですね?(小型カメラの写真を見せ)これ、見覚えありますね?」
「はい?」
「この写真の物、あなたのですよね?」
「はい…」
あっさり認めやがった
と思ったら、
「確かに僕の物ですけど…これが何か?」
あくまでシラを切るつもりらしい。
「これ、あなたが仕掛けた隠しカメラですよね?」
「…ここじゃちょっと…場所を変えませんか…」

願ってもない申し出である。


ふてぶてしい態度。
訳のわからない理由を並べ立てて言い訳するが、まだ自分のした事がわかってないようだ。

「●山さん、窃視の罪ってご存知ですか?正当な理由なく人の住居、浴場、更衣場、便所その他、
人が通常衣服を着けないでいるような場所を秘かに覗き見ること。つまりあなたの行為は犯罪なんですよ!」
すると…

さっきまでの態度はどこへ行ったのか、表情には明らかに動揺が見られる。

「あなたの言い分は判りました。しかしこれは明らかに犯罪です。
あなたは自分のした事がわかっているのですか?盗撮された女性の気持ちが判りますか!?」


もうこの男には何の言い訳をする力はないようだ。


「カメラで覗いていたんですよね?!」
我々が再度詰問すると
「はい…でも記録は残していないです!本当です!」
と自分の盗撮行為を遂に認めた。


「そこまで言うなら証明して下さい。実際に記録していないなら、自宅にお伺いして確認させて頂いても
問題無いですよね?」
「はい…」

我々は覗き男と共に男の自室へと向かった。

 

次回、最終回「自宅突撃編」に続く

 

特捜班+α

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