●更新日 8/28●

ネット犯罪にオークションはつきもの/飲み会



手数料を取るようになった某オークションサイト。相当の売上が上がっているようだが、国税当局の人間に言わせれば、

「課税逃れの業者が横行するからなんらかの課税処置を」

ということになるらしいですな。某女性社長のオークションサイトにしてもしかり。ただ、現状では強制課税システムがないためか、どうにもならないみたいですが。

オークションといえば、相変わらずだまされる人が多いです。もう。。。かわいそうなのですが、オークションでだまされた場合、カネは帰ってこないと考えるしかないでしょう。
何度も言っていますが、会ったこともない人にどうして大金を預けられるのですか?何回も取引したから?少額で何度か取引して、さぁ大きな金額で!と思ったときにドロンです。昔からある詐欺の手口と全く変わっていません。正直、預けた人の管理が甘いとしか言いようがありません。もちろん、詐欺を行う犯罪者は論外ですが。

私のところにもオークションやネット詐欺で被害にあった方からの依頼がありますが、調査をすれば犯人はもちろん見つかります。ただ、ほとんどのケースでカネは帰ってきません。帰ってきてもごく一部です。


詐欺といえば、ネットの掲示板で「すごい」物を売るように見せかけて、実は安物を送る・・・というやり方も多々見られます。もちろん、抗議しても無駄。警察に通報しても、正直忙しすぎて容疑が固まりやすく、しかも大掛かりなものではないと逮捕されません。いや、捜査すらろくに出来ないでしょうね。大体ネット犯罪に裂いている人員が少ないですから。

「現在、ネット犯罪のうち少額詐欺はほぼ捕まらないと思っても過言ではないでしょう。立件が難しいんです。頭のいい人間は逃げ道を最初から考えて犯罪をやっている。捕まった人間は単に運が悪いか、よほどの間抜けかのどちらかですね。正直、うちの県警でも、人員が間に合わないという事情や内部での調整などでうまくいかないのが実情です。ネットの事件ばかりやるわけにもいかないですから。とにかく、実際は犯罪が増えすぎてパンク状態なのです。検挙率にはあまり現れませんが。」

というのは関東近県の某県警本部に勤めるY警視のお話です。


先日、国税局の査察官とY警視と3人で飲んだのですが、そこではオークションの話題から、「実際の警察上層部」と、「税徴収の不公平さ」を肴にして朝まで熱く語り合いました。

たかが3人の飲み会でしたが、いい情報交換会となりました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。







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