心霊スポット行脚
・・  怖がり探偵の
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04.鬼血骸村

前回の心霊事件簿『天狗の館』がアレだったこともあり、私(探偵K)は今回の山木からの同行願いにすんなりOKしてしまった。 しかし、今回ばかりはマジでそれを後悔することになってしまったのだ。

鬼血骸村

茨城県T市のどこかに存在するこの村は、地図にも載っていない。 外界から隔絶された、その村に住んでる住民は意味不明な看板を掲げ、よそ者が侵入すると襲ってくるという。 そのあまりに排他的な村をいつからか「鬼血骸村」と誰かが呼んだ。

だいたいの場所は予備調査済みであったというが、実際に行ってみたら見つからない。
地元住民に聞き込みをしても、「知らない」という人がほとんどである。
「・・・ガセネタだったのかな?」と聞き込みをする山木がつぶやく。
しかし、こちらは調査術のプロなのだから、メゲてはいられない。
いろいろ周囲を探索の結果、4時間後にそれらしい場所を発見した。
なんと、森の中か?と見間違うようなところなのだ。みつからないはずである。


写真1 写真2

写真3
ちょっと待て。・・・ナンダコノ村ハ。
ヤバげな香りがぷんぷんするぞ。


っておい山木、オマエ「おにちがい村(※鬼違い村だと私は思っていた)」っていって聞き込みしてたが、鬼血骸村って書くんじゃないか!
コレは「○○○○村」って読むんだろうが!


聞き込みをしてもすぐに見つからなかったはずである。
山木によると、読者からの調査依頼だったらしい。
詳しい話を聞いたら「鎌を持った親父に追っかけられた」とか「迷い込んだら、何人もの村人に追われて脅された」という記述があったとのこと。
最初に言えよ、そういうことは!

山木「だってそんなこと言ったら、Kさん一緒に来てくれなかったんじゃないですか?」

当たり前だろうが( °Д°)ゴルァ!
『オニチガイ村』って読み間違えてたのも確信犯か?コノヤロウ。

山木「鬼かと思ってたら、〜の間違いでした、コレがホントの鬼違い!チャンチャン♪」

...てめぇ...やっぱり知っててやりやがったな
絶望的な気分になりながらも、しばらく村のなかを進んでいくと...


写真4

うわあああああ!何だコレわぁ!!


人形の生首が立てかけられている。ちょっと待て、シャレになってないぞ、この村。


写真5
生首の生き別れさん?


藪の中に首のとれた人形が。『法則』という落書きは何をあらわしているのか?


写真6
空気人形か何かか?


おわっ。なんだコレは?まるで「モズの早贄」のように木の枝にぶら下っている・・・。

山木「なんか汚れてるな〜、やっぱり、誰かが使ったんですかねぇ?」

うるさい、もうしゃべるな。


写真7
 
写真8
クワを発見した山木。妙に赤茶けているような・・・気のせいか?


クワがあった。「鎌を持った親父に追っかけられた」という情報もあったが・・・。
これまでの廃墟や心霊スポットは、普通に建物が放置してあっただけなのだが、今回は明らかに人の手が入った場所である。
怪しい思念が渦巻いている感じがして、本格的に気持ちが悪い。これがよく言うところの「毒電波」というやつかもしれない・・・。


写真9


「ら〜、ら〜ら〜♪」

山木が口ずさむ賛美歌なんていう、この場所には思いっきり、似つかわしくない歌をBGMに歩いてゆく。
なんだか、今回の山木は明らかに暴走気味である。(珍走気味だという声もあったが)
この土地に流れる毒電波にヤラれてしまったのであろうか。

しばらく、また奥に進むと廃墟に近い家を発見。 ・・・うん? あの家・・

・・・やっ、山木・・・まっ、窓・・・窓から・・・

山木 「・・・へ? まど??」


写真9

キューピーちゃんがお出迎え♪


・・よく見ると、2階の窓からキューピーちゃんがこっちを覗いている・・・。
・・・・・・吐き気がしてきた。

ピンポーン!

わああ、何してるんだ!
山木が唐突に呼び鈴を鳴らす。
「オマエ、ココの☆☆☆☆な住人が出てきたらどうすんだ!」
と声にならない叫び声をあげたら、それが届いたのか誰も出てこなかった。

だからって呼び鈴を鳴らすな、山木


写真11 写真12
写真13 写真14


もうヤバそうなもののオンパレード。
一秒でも早く、ここを離れたほうがいい。
今回で心霊事件簿も終わりにしよう。
もう何があろうと絶対につきあってられません。

というわけで、もういい、山木、お前ココに住め。


追記

その後、付近にしつこく聞き込みをした結果、"鬼血骸村" というより、あの付近に住んでいる人物が××××だというだけのことらしい。 ここしばらく見てないから、死んだのではないかとのこと。 しかし、情報によれば「何人もの村人に追われて脅された」ということであったが・・・。 もう少し突っ込んで村の調査をしようかと思ったが、途中までやって止めた。 その理由は読者の想像にお任せする。

千年前の恨みより、生きてる人間の方がよほど怖いですねぇ〜。   by 山木


( 電脳探偵・山木 & K )
情報提供者 ハリー様


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