効果的な学習法により、暗算力が大幅に着く。
こんな言葉がひたすらむなしく終わった前回の実験である。
そんなベンジャミンへの不信感でいっぱいになった部屋に
能天気な声が響いた。
「かおりも終わったよ〜。」
振り向くと・・・
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バかおりんがいた。 |
しかも机に座っている。 えっ・・・いつの間に・・・??
それになんで、問題が解き終わってんだ??
「だって、探偵だもん。」
言ってる意味が解らない。
ベンジャミンの説明と同じくらい意味不明だ。
「ほらほら、見て〜♪」
どれどれ・・・ん?
うわっ! ひでぇ!!
14点って・・・。 あまりにも低すぎやしないか??
なんですの?? この点数??
「難し〜もんっ! 三桁の計算なんてできないじょー!!」
いや・・・そんな目いっぱい、力説されても・・・
君の頭の悪いのはもう解ってるから・・・
ん!? 頭が悪い!?
そっ、そうだよ!!
最初から、バかおりんで実験すれば良かったんじゃん。
こういうのって、頭の悪い人の為に作られてるものだか
ら、宮崎みたいな大卒に解かせても実験結果としては弱かったんだ
な、うん。
この探偵軍団一の大馬鹿だったら、
正確な実験結果が出るに違いない。
そうだろう!? ベンジャミン!!
「何、この外人さん〜。おもしろ〜い♪」
ビデオを再生したとたんに笑い出すかおりん。
だからこれはバラエティじゃ無いんだってば!!
みんな、笑いの講座と勘違いしてないか?
一通り笑い終わった後、問題を解き始めたかおりん・・・
ペンを回して遊んでいる。
やる気がバッチリ感じられる瞬間で何よりだ。
15分後
「んふふ〜、できたよ〜♪」
なんだ・・・その含みある表情は?
余裕たっぷりって感じじゃないか、バかおりん。 どれどれ・・・
なっ、なんと!!
最高得点だ・・・・
馬鹿にはやっぱり効くのか!?
そういや、原人に近いほど文明の利器がビシバシ利くって
聞いたことあるぞ!
「やった〜! かおりってば、すご〜い♪」
やるじゃないか、かおりん!!
もう馬鹿のあだ名は返上だな!!
俺も嬉しいぞ!!
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五分前に調査員の撮っていたビデオ。
不正発覚!!
携帯かよ!?(三村風)
携帯の計算機使うんだったら、
100点取れよアホ。
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