BOB部長が、本当にGTSを燃やしてしまった。
実行する前は、もしかしたら大丈夫かも??
なんて思ったりしたけど…
テレコンなんて嘘つきだという事を、この焦げ痕が物言わず
とも教えてくれる。
BOB部長はさっきから呆然として何も喋っちゃくれない。
そして僕の足元には次に実験する予定だったハンバーグが
有り、何故か今日に限って・・・
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僕も車で来ている。 |
ここで止めて帰るのが最も賢い決断だろうが…
どうすれば良いのか…
あれっ、足元に有ったオーリとハンバーグが無い!!
あぁっ! BOB部長が無言のままマークIIに
オーリを塗っているよ!!
そりゃ…バーナーを持ってきたのも、
卵を落としたのも僕だけどさ…
このまま僕の車で何もしないなんて思っちゃいないけど…
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なんでフロントなの?? |
幽霊みたいな表情でバーナーを手渡される。
うぅ…やるしかないのか…。
覚悟を決めてバーナーを持つ。 深呼吸を一つして、
火を付けた。
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どんどん焦げていくボンネット。
ムカつくことに良い匂いを漂わせていくハンバーグ。
えぇい!! もうヤケクソだ!!
オイルを追加しちゃえ!!!
一分後…みごとなウエルダンが出来上がった。
もちろん、ボンネットもこんがり黒色だ。
拭き取ったところで、焦げ痕はGTSみたいに残るよ…
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なんと!!拭き取ると無傷!!
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ピカピカだ。鏡のように姿すら映っている。
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ナイス!オーリー!! 僕は君のことを信じていたよ!!
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ボブ部長、オーリーに八つ当たり。
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