オーリー ・・・・・・ アメリカ製
超耐久ワックス
2.「オーリー」VS トヨタマークII



BOB部長が、本当にGTSを燃やしてしまった。

実行する前は、もしかしたら大丈夫かも??

なんて思ったりしたけど…




テレコンなんて嘘つきだという事を、この焦げ痕が物言わず

とも教えてくれる。

BOB部長はさっきから呆然として何も喋っちゃくれない。

そして僕の足元には次に実験する予定だったハンバーグが

有り、何故か今日に限って・・・


僕も車で来ている。





ここで止めて帰るのが最も賢い決断だろうが…

どうすれば良いのか…

あれっ、足元に有ったオーリとハンバーグが無い!!




あぁっ! BOB部長が無言のままマークIIに

オーリを塗っているよ!!


そりゃ…バーナーを持ってきたのも、

卵を落としたのも僕だけどさ…


このまま僕の車で何もしないなんて思っちゃいないけど…


なんでフロントなの??


幽霊みたいな表情でバーナーを手渡される。

うぅ…やるしかないのか…。 


覚悟を決めてバーナーを持つ。 深呼吸を一つして、



火を付けた。



どんどん焦げていくボンネット。

ムカつくことに良い匂いを漂わせていくハンバーグ。

えぇい!! もうヤケクソだ!! 

オイルを追加しちゃえ!!!




一分後…みごとなウエルダンが出来上がった。

もちろん、ボンネットもこんがり黒色だ。

拭き取ったところで、焦げ痕はGTSみたいに残るよ…




なんと!!拭き取ると無傷!!

ピカピカだ。鏡のように姿すら映っている。




ナイス!オーリー!! 僕は君のことを信じていたよ!!





ボブ部長、オーリーに八つ当たり。



……次回に続く






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