オーリー ・・・・・・ アメリカ製
超耐久ワックス
1.「オーリー」VS スカイラインGTS



この世のどこに

「カーワックスで車を燃やしたいから調べておいて」 

なんていうサイコな事を、BOSSが部下に頼む会社が

あるのだろうか。


そして何故自分は今、「神奈川県 川崎市 郊外」

なんていう寒空の下にいるのであろう。

はなはだ疑問ではあるが「仕事」なので仕方が無い。




そこまでは良い




100歩どころか100万歩妥協しても良い





何故 僕の車?









さて、今回BOSS命令で調べる事となった「オーリー」という

カーワックスについて、簡単に説明してみよう。






この商品は、今から数年前にテレコンワールドという通信販売番組

内にて、「マイク・レビー(通称…マイク)」&

「イアン・ロング(通称…イアン)」というアメリカ人二人組みが、


「あはははは、この世はすべてタールばかり」



とか言いながら、オーリーというカーワックスで磨いた車に

タールをぶちまけたり、オーリーで磨いた「ロールスロイス」

にライターオイルをかけ火をつけ、


「バーベキューだと思った」


などと言いながら、コック姿のイアンがハンバーグをオイルで焼く

という、実にアメリカンサイコっぷりを全面的に見せ付けたもので

あった…と記憶している。




そして今、僕の目の前にはBOSSから手渡されたオーリーと

ライターオイル、そして山木から手渡された……




「ガスバーナー」




テレコンワールド劇中にガスバーナーは登場しない。



だがオーリーは、スペースシャトルにも採用されているほどの

「宇宙時代の自動車保護剤」

パッケージの裏にも大々的に書かれているのだから

問題はないであろう。



BOSSや山木が公認したのではない、「NASA」公認である。

まさに宇宙世代、まさに21世紀。






という事で、私は工業地帯から流れ出る光化学スモッグの下、

オーリーをスカイライン GTSに塗っている。




凄い、さすがオーリーだ!

固形ワックスとは違ってスイスイボンネットに伸びてゆく。


これならライターオイルもガスバーナーの炎も、

簡単に防護する事ができるだろう。




しかし、私の脳裏にはただ一つだけ引っ掛かっている事があった。



それは「輸入元」の会社にビデオのテレコンワールドの

ビデオ貸し出しを依頼してみたところ、





ビデオは販売元との関係で見せられない





と、けんもほろろに断られてしまったという事実。





だが、もう後にはひけない。


僕はオーリーを塗ったリアボンネットにライターオイルをかけ、



ガスバーナーを放射した。



みるみるうちに焦げる
リアボンネット




「スペースシャトルに採用」「宇宙時代の自動車保護剤」

という言葉は今の僕の脳裏には無い……。




……次回

「オーリー VS トヨタ マークII」に続く







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