秋葉原という街には様々なショップが存在する。
それは家電店であったり、オーディオショップであったり、同人誌屋であったりとまぁ多種多様な訳だが、この街には裏のショップ、すなわちコピー屋というものが存在し、そして様々な人間がこの違法な店で商品を購入していく。
何故コピーという違法な商品にも関わらず人はコピー品を買ってしまうのか?
それは書くまでも無くそのコピー製品がユーザーを引きつけるものであり、
そして価格が正規商品よりも遥かに安いからだ。
また、このコピー屋でしか売られていない商品というものも幾つか存在する。
それは、日本国内ではまだ発売されていない映画のDVDや、アニメのDVDといったもの。これら商品は香港などで製造販売されたものが大半であり、そしてこれらを国内で販売する事は違法である。確か。
まぁ、この辺りの事は「電脳探偵の人」に勝手に調べていただこうと思っていたのだが、残念な事に山木氏は秋葉原&コピー事情を殆ど知らなかった。
何故知らなかったと断言できるのか?
それは、私が彼に「えっと、秋葉原の違法コピー屋さんはxxxってお店があたりに露店を出しているから、その辺りを軽く調査すれば電脳探偵は成立しますよ!」と、かなりわかりやすく「コピー屋の場所」を説明したのだが、
何故か彼が買ってきたのは
コピーと微塵も関係ないうえに、領収書の切りようが無い。
ちょっと、手元に私が仕事で使う領収書があったので、
バーチャル領収書を作成してみた。
これを雑費などの経費で落とすことの出来る税理士は存在しない
という事で、私は某月某日のある日、私は電脳探偵 山木氏と秋葉原で待ち合わせをし「コピー屋」の取材をする事となった。
待ち合わせ場所は、秋葉原駅前。
電脳探偵山木は本当にあの格好で登場するのだろうか?
もしかしたら、あの格好はネットだけのブラフかもしれない。
そもそも
この格好で電車に乗るという行為は、ポリスマンのコスプレをし、ご満悦の表情で金曜ロードショーに登場した水野春郎よりも薄ら寒く、そしてその行為は間違いなく現実の世界ではやってはいけない。何故か?
さも当り前
同行した吉野健太郎、恥かきっ子確定だからである。
待ち合わせ時間を数分ほど過ぎた頃であろうか。
ビデオカメラを持った「みやぷ〜」氏と、電脳探偵がやってきた。
新コスチューム
bob氏曰く、探偵(調査員)とはまわりの風景になじみ、そして極力目立たないようにするそうだ。
確かにそのとおりだ。何せ、今回は秋葉原最大のタブー、「コピー業者について」という、天下のインプレスですら触れる事が出来ない事柄に手を出し、そしてその隠密行動がバレてしまっては元も子も無い。
だが、彼はこの秋葉ファッションの中で、ある意味リーサルウェポンと言っても過言ではないアイテムを今日も装着している。
 |
|
リーサルウェポン |
今回の取材、途中でバレちゃうかもね。
そして、山木氏は私に会うなり開口一番
「ちょっと車で来たので車止められる場所教えほしいのですが」と言い、私達を刀で穴だらけになったマークIIにいざない、キーを愛車にさしこみエンジンをかけた。
「Your Footsteps will always fall hear〜」
エルトン・ジョンのキャンドル・イン・ザ・ウィンドウが車内に大音量で響き渡り、そして電脳探偵はメロディーにあわせて気持ちよさそうに首をゆする。
「俺の追悼歌になるかもね、これ」
私は、この時点で「敗北」の二文字をなんとなく感じ取っていた。
吉野健太郎
|
|