●更新日 03/01●


花粉症を根絶する


花粉症はつらい。

写真 花粉症に苦しむ人。イメージ。

だめだ。苦しむ人を見てみぬふりすることはできない。だめだ。
どうにかして彼らに救いの手を。花粉症を根絶するのだ。するのだ。あああ。

そこで着目するのは「鼻うがい」だ。
実際花粉症に対する有効な対策として市民権を得ている。
通常は人肌に温めた1パーセントの濃度の塩水を用いる。

だがここで声を大にして問いたい。

鼻うがいが花粉症に有効?
鼻うがいは市民権を得ている?

では何故、それでも人は毎年花粉症に苦しむのか。

答えは簡単だ。
鼻うがいに使用する液体が悪いのだ。そう塩水が悪い。邪悪。怖い。

であるからして、もっと爽快感がある液体で鼻うがいをするのがいいのだ!
というわけなので今日は花粉症根絶のため、いろんなもので鼻うがいをして
もっとも花粉症に有効な、もっとも爽快感のある液体を探してみようと思う。



鼻うがい その1
写真 コカコーラ。

スカッとさわやかコカコーラ、通称デブ汁である。
キャッチフレーズですでに言われているようにこの問題の液体は非常にさわやかなのだ。
非常にさわやかな肥満促進剤。基本的な部分で矛盾は無いが、なんか頭がこんがらがりそうだ。

さて、ではこいつの爽快感が私の鼻の中をどれほどに刺激するのか、さっそく試してみようと思う。

写真 ずるる。

実を言うと鼻うがい自体私はしたことない。ビギナー。鼻うがいビギナー。
鼻の穴を水面にくっつけて勢いよく鼻をすする。これでいいのだろうか。
トップバッターのコーラ、その爽快感、否が応にも期待は高まる。

写真 あがががが。

痛え。

痛いよコーラ。プールで溺れたときのようだよコーラ。
コーラで溺れるてあんたアメリカ人もびっくりだよ。
実際のところ炭酸の刺激で鼻の粘膜がかなり乱暴に洗われるような感覚。花粉にまみれた粘膜の洗浄が期待できそうな所だけれども、実際のところは粘膜がただ死滅してるだけのような気もする。



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鼻うがいをして吐き出したコーラを見たら、
なんか毛糸のくずみたいなものがたくさん浮いていた。
鼻の奥に大量につまった毛糸のくず。私は大丈夫なんだろうか?



鼻うがい その2
写真 大根おろし(の汁)。

大根おろしは素晴らしい薬味だ。
鮮烈な辛味は食材のうまみを素直に引き出すが、ここで注目したいのは合間に食せば口に残った風味を洗い流して清新さを保ってくれる点だ。これは、花粉に侵蝕され地獄の様相を呈する花粉症患者の鼻腔内にもあてはまるはずだ。花粉を洗い流し爽快感をもたらしてくれ。

写真 すりおろしました。

すげぇにおいだ。くせぇ。まずいな、こんなもんで鼻の中がさわやかになるとは到底思えない。しかし用意してしまった以上、使わないことには食い物を無駄にしたという負い目、不評を買うだろう、やるしかないのだ、食い物を鼻うがいに使うのは無駄ではないのかという疑問はさておいて。

写真 ずずず。

くさいが、鼻粘膜に触れた瞬間、野菜特有の甘みが、これはいけるかも知れない、
と思った瞬間、

写真 あ゛っ
漫画のような顔をする。

やっばいきた。特大の奴がきた。痛い。どこが痛いのかって?なんていうかね、
顔の中が痛い。
なんだ?顔の中って概念。



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涙が止まらない、鼻の奥が痛い、目の裏が痛い、のどの上が痛い、何故か耳鳴り。脂汗が止まらん。
あれ?これって花粉症よりつらくね?



鼻うがい その3
写真 レモン汁。

レモンの強烈なさわやかさで花粉症をぶっ飛ばせ!粘膜から直接ビタミンCもとれちゃう!
みたいなことを考えていたけど、正直マジでやりたくない。

こっちのことで申し訳ないんだけど、ほんとにどうでもいいことだけど、この企画、つらいわ。

写真 でも飲む。

写真 まぁーーーーー!!

冷酷非道なレモン汁が純粋無垢な鼻粘膜を縦横無尽に焼きつく、、、

さない。

あれ?

そうでもねぇぞ、レモン汁。



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レモンのフレグランスがずっと残る。これはありかもしれない。
まぁ鼻道をちょくに通過してったんだから当然なんだが。



鼻うがい その4
写真 フリスク。

フリスク。フリスクっていったらフリスク。シャープンズユーアップ。

写真 …。

…、これはうがいではない。いくらなんでも私でもわかる。これはうがいではない。
白い粉を吸引している。何故だ。大住という人間がやれといったからだ。これはうがいじゃない。

写真 ま゛っ
漫画のような顔をする

顔の中心が凍る。わけわからん状況に陥ってパニックに。
冷たい、そして痛い。結局しんどいよ、とか思っていたら唐突に甘さが来る。
何この無意味な飴と鞭。わけわからん。冷たくて痛くて甘い。忙しい。感覚が忙しい。



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フリスク吸って花粉症を紛らわせられなかったら残念だけどもうあきらめよう。



鼻うがい その5
写真 わさび。

思ってません。最後はこういうので派手にやらないと企画終われないなんて思ってません。

写真 …。

写真 …。

なに抹茶フラペチーノヅラしてんの?このわさび。

まぁ、それはさておいて自分で自分を拷問するためにわさびを選んだわけではない。
わさびも立派な爽快感を伴った食品であるから選んだのだ。
もちろん、99パーセントどうなるかは見えている。だがもしかしたら、
そう、この「もしかしたら」の魔力、試してみなけりゃ気がすまない!

写真 らー!

写真 ぎゃー!

当然だ。




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脳が痛い。





結果

わさび > 大根 > フリスク > レモン > コカコーラ

の順番の、衝撃度、でした。もう爽快感とかではありません。

花粉症を根絶するために今回は奮闘してきたわけですが、ちょっと補足があります。
今回鼻に入れた液体、入れる瞬間総じて「痛かった」のですが、これには理由があり、
まず鼻には普通の水を入れても痛いのです。これは浸透圧の関係から。
だから通常の鼻うがいに使用する水は1パーセントの塩水なのです(生理食塩水)。

ですから液体を鼻に入れた瞬間の痛さ、は度外視するとして、言えることがひとつあります。

今回の鼻うがいは花粉症に有効です。

だって、花粉で苦しむ余裕がないもの。



ニノマ



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