●更新日 02/25●


犬用デンタルガムの有効性を検証する


バツグンらしい。

ほんとだろうか。前々から疑問だったのだ。
こんな訳の分からない骨みたいなもので本当に歯垢がとれるのか?
試してみる価値はありそうだ。

身をもってな。

やったるでー。
歯垢がとれたかとれないか、分かりやすくするためにこいつを用いる。

カラーテスター。
歯垢を赤く浮かび上がらせる薬剤。
歯垢が多ければ多いほど赤く目立つようになる。

つまり私の歯にこびりついた歯垢を皆さんの目にさらす訳だ。
まぁ、気持ちのいい光景ではないので、見たくない方は注意を。
私は別にかまわない。歯垢など、屁だ。

と思っていた。

物事には限度というものがありはしないだろうか。

…いくら撮影のために歯磨きを控えたからといって、これはひでぇ。
歯に歯垢がついているんじゃない。歯垢に人間がついてきている。死にてぇ。

この破滅的な現状を打開するために、否が応にもデンタルガムに期待が高まる。
犬用のガムはガムとは名ばかりに食べるものだ。私もそれに習う。
いこうか!

食った。

糞マジイ。

おおお、これはいかんわ。当然といえば当然だが、

犬の食い物は人間の食う物ではない。

何なんだこれは…。基本的に味は感じられない。
食感ははプラスティックを齧るがごとく。意外に簡単に噛み砕けるのがまずさに拍車をかける。
噛み砕かれたガムはより細かくなりながら、しかし無くならず無機質な感触を口の中に残し続ける。
風味は、なんだろう、上手い比喩が思いつかない、共感してくれる人がいるだろうか、私にはこういうしかない。

百均のサンダルの味。

んなもん食ったことないだろ?
たしかに食ったこと無い。だが百均の安物の合皮サンダルの匂いというしかないのだ。

材料は、牛皮、ローズマリー、フラボノイド。
つーかフラボノイドって何だ?

使用上の注意。

これを読んで非常に憂鬱な気分になった。
一応、子供の誤食についての記述は見て取れる。が、食べてはいけないと書かれてはいない。

この点が重要だ。

食べても平気だから、書かないのと、
食べる奴なんているわけ無いから、書かないのとでは、

意味合いが致命的なまでに違ってくる。

大丈夫なのか?本当に大丈夫なのか?食っても。

まぁ、そんなことをいまさら考えてももう遅い。
すでに半分くらい食った。

大丈夫じゃない場合の後悔なら、病院のベッドの上でもいくらでも出来る。
心を無にして食べ続ける。

食った。

まずかった。思わず人を刺したくなるまずさだ。犬すごいな犬。

さてここからが検証の大台である!
もう一度カラーテスターで口内の歯垢を染色、その結果によって、
犬用デンタルガムの有効性がまざまざと浮き彫りになるのだ!


さぁ、結果はどうなった!?


結果。



お?



  
Before                                          After

おおお?

す、すげぇ。

想像以上に完璧じゃないか。

若干赤い部分は残っているが、ガムを食べる前と比べたら雲泥の差である。

犬用デンタルガムは本当に有効だった!!


…、ただ、犬用というところがミソである。

歯と歯の間の威容に赤い部分をご覧にいただけるか?

これ実は犬用ガムの残骸。

歯に挟まって取れやしない。

ここから虫歯になりそうです。



ニノマ



◇上記のタグを自分のサイトに張ってリンクしよう!
探偵ファイルのトップへ戻る