●更新日 10/10●


驚異のアメリカ日本食 衝撃のレポート公開!!inUSA


一昔前は「オリエンタルフード」と言えば、中華料理。今はオリエンタルフードと言えば、日本食の時代。

「日本食系」と看板に書いておいて、怪しげでも何でも「SUSHI」がおいてあれば、人はやってきます。マンハッタンには中国人、韓国人経営の日本食屋が溢れるようにあります。土曜日の夜7時から8時の間に、日本人はいないけど、混んでいるお店、そんなお店が狙い目(一体何の狙い目?。。みたいな)
今回は、エキゾチックと言えば聞こえがいいのですが、怪しげな、不思議な日本食を調査。アメリカンな友人達を調査員として同行。混みまくる土曜日のマンハッタンで、奇跡的に空いていた無料駐車スポットの目の前にあった、混んでいるけど日本人がゼロと言う、ピッタリのお店発見。
「日本食、日本食!」とはしゃぐ友人を横に、どのような味の挑戦が待っているのか不安なMAYU。
店内イメージです
席に着くと、お茶とお水が出てくる。フロリダにはお茶がコーヒーカップにはいって出てくるレストランがあるけど、ここは普通。とりあえず、安心。まわりのお客さん達はみな、おスシを食べている。
SUSHI!SUSHI!」と騒ぐさわぐ友人達に「日本食の調査だから」と、一品料理を中心に頼んで見ました。

これが本場のアメリカン日本食だ!!



海草サラダ$5.95(693円)&ひじき$5.50(641円)
海藻サラダはコチェジャンがピリッと効いたごま油とお酢のサラダ。全然日本食じゃない。ひじきは、見た目は日本のと同じ。でもごま油の香りがちょっとキツイ。味はものすごく濃いし、甘い。歯が震えました。
アメリカンの声:「海草サラダはおいしい!ひじきは黒くて気持ち悪い」
MAYU:ひじきは黒くて見掛けが悪いからあまり人気はありませんでした。こちらだと黒色の食べ物ってウケが悪い。


シュウマイ:$6.50(757円)
シュウマイ(写真が光っちゃててスミマセン。。)は、冷凍のをチンしたんだろうなぁと言うようなえび風味。タレは普通に酢醤油。
アメリカンの声:「おぉ、こんな日本食もあったんだ!これからはシューマイを頼もう!」
MAYU:でもね、それ日本食じゃないんだよ……。


酢の物:$8.95(1043円)
酢の物は湯でたえび、鮭、平目、赤貝の刺身、かにかま。味付けは味ポンかな?味ポンの味がきつすぎて、おサシミの味がしない。でも頑張ってる感じ(値段以外は)。
アメリカンの声:「酢の物はすっぱい」
MAYU:酢の物ですから……。


春巻き:$6.95(810円)
春巻きは、日本食?タレはアプリコット風味の甘酢にニンジンの千切り入りで、とってもオリエンタルな味。春巻き自体はおいしい。アツアツのひき肉と野菜がタレの甘みと混ざって、日本食としてではなくおいしかったです
アメリカンの声:「春巻きはおいしい!このタレがいい!」
MAYU:だからね、春巻きって日本食じゃないよ、多分。


ざるそば:$8.95(1043円)
ざるそばは、ざるにのってなくて、氷の上。そしてなぜか、甘いかつお味のふりかけがのっています。その上にかつお節とのりときゅうりの千切り。わさびも付いています。あじは、そばの味がしない。まぁ、こちらでは、本当においしいおそばを探すのは大変。アメリカでは、そば/うどんは「腹の足しにならない」と、あまり人気がないのが原因。つゆの味は、濃くて甘い。麺つゆに砂糖水を加えたように甘い。味のしないそばと甘いふりかけと、魚くさいかつお節と青臭いきゅうりの千切りのかもしだすハーモニーに、貧血になるかと思いました。しかもつゆが、底の浅い器にはいっていたので、食べにくい。
アメリカンの声:「そばは別に。。貧乏くさい食べ物だ。すするのが大変」
MAYU:つゆに付けたそばをおかずに、ご飯を食べてる人がいました……。


親子丼:$14.50(1690円)
親子丼に目をやると、そばの器と一緒。親子「丼」じゃなーい!ごはんの上に親子がのっているは普通。鶏肉、ニンジン入り。親子っぽい。でもその上のシバ漬けときゅうりの浅漬けと甘い黄色い化学調味料味のたくあんは。。。甘い親子のニオイとすっぱ甘い臭いがまざって怪しげ。せめて小皿に別けておいて欲しかった……。
お味は。。これも猛烈に濃い&甘しょっぱい!玉子の味も鶏肉の味もわからない。乗っかっている漬物と一緒に食べると、色々な味が混ざって脳に刺激を与えているのか、飲み込むのが大変。まずい、まずくて、鳥肌がっ。まだそばの方がいいかも。。でも貧血になりそうになる。
アメリカンの声:「親子丼はワンダフル!おいしい!アメリカにはない味だ!」
MAYU:日本にもない味だから!これが味覚の差ってやつなんでしょうか……。


焼きそば:$12.95(1509円)
焼きそばならソース味だし、きっとおいしいだろうと思っていたのが間違いだった。湯気がモコモコあがりながら出てきた焼きそばは、日本そば使用。ごま油でテカテカムンムンしている謎の品物。ベイビーコーン、白菜、ニンジン、さやえんどう、鶏肉入り。味はごま油塩味というのでしょうか。なんとなく、固焼きそばのアンの味にも似てるような似てないような、微妙な味。ごま油好きにはたまらない味かもしれない。中華っぽいといえば、中華っぽい。
アメリカンの声:「焼きそばっておいしくない。油塩味がちょっと強い」
MAYU:だからこれは焼きそばなんかじゃないっ!焼きそばに謝ってもらいたい


スペシャルSUSHI$49.50(5769円)
最後にスペシャルSUSHI登場。期待通りの盛り付け。期待通りの値段。
この盛り付け方には何か意味が?何かの暗号?すべての巻物に“うなぎの蒲焼のタレ”がかかっているのはナゼだろう?とにかく甘い!もう何食べてもうなぎのタレの味しかしない。巻物の上に天かすとトビコが乗っているのは、最近はやりのジャパニーズ・フュージョン系なのだろう。この天かすの下には、たっぷりのうなぎのタレ。器の上の方にある手巻きすしは、よく見るとはちきれそうになっているのが、解りませんか?巻物の中身はアボカドが多くて、それに何か、かにかまやら鮭の天ぷらやらマグロやらが入っていたような記憶。もうSUSHIを食べる頃には、ごま油にやられて気持ち悪くなってたので。。
アメリカンの声:「SUSHIはスーパーワンダフル!」
MAYU:SUSHI気に入ってもらえてよかったよ……




日本食は『高い』といイメージからきているのか、すべての料理が高めの値段。そして、高いだけあって、見た目はとてもよかったという印象。味より「高くて、見た目が良い」と言うのがアメリカ人にとっての日本食なのかもしれません。日本食が、アメリカの文化として定着してきたとは言われていても、味に付いてはまだまだ本当に解ってもらえていない、と言う事を感じた今回の調査でした。


あ、ちなみに、


お店のオーナーは中国人で、日本人のお客は初めてだと喜んでました


サービスは、もの凄く良かったし、とっても綺麗なお店だったし、お店の名誉のため、店名の公開はやめておきます……。






MAYU



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