ムーンマン月男 大学の合格発表を真後ろで見守る!
月が天空から地球を優しく見守っているように、地上で果てしなく見守り続ける男、 はっはっはっ ムーンマン月男見参!! さっそくだが、前回「ムーンマン月男に見守って欲しいものは?」と見守り対象を募集したら以下のようなリクエストが届いた。
おいおい自分の人生の分かれ目になるかも知れん瞬間をこんな不審な人物に見守らせたいというのかね? その心意気やよし!! はっ!?不審な人物だなんて失敬な!僕は、ムーンマン月男は人に、地球に、野に咲く一輪のコスモスに優しいそんな素敵な裸の大将だっつーの! と、いうわけで前フリが長くなってしまいましたが、本日は、 真後ろで 彼の大学合格発表を優しく見守りたいと思います ええ、ええ、今回は吐息が届かんばかりのゼロ距離見守りさせていただきますとも。 なんせ今まで(小学生、OL、国会)と違って警察に怯えなくていいからな!!もう気楽で気楽で仕方ないね。やっぱ見守りってのはこうでなくては! が、しかし、この見守り依頼者のひろさん(仮名)にまずひと言言わせて頂きたい! 待ち合わせ場所にて ワシ見てそこまで驚かんでもええがな そっちから頼んだのに一目見た瞬間に口が半開きになるくらいビビるなんて失敬だよ君! まあ、これも合格発表を直後に控えた故の緊張ということで水に流してあげるとも。 警察に追われる恐怖がないということは人をこんなにも寛容にさせるのか。 アア素晴らしきかな見守り人生! とりあえず、バスで移動の間、まったり話しでもしながら大学を目指します。 月男「どう?緊張してる?」 ひろ「ええ、まあ。これまでの受験校は全部ネットで確認してたんで」 月男「あ、そっか、わざわざ直接見に行かなくても一発でわかるんだ」 ひろ「ほんとクリック一発って感じで。一瞬で結果わかりすぎて受かってても落ちてても『ふーん』って思って終わりなんですよ。場所も自分の家ですし」 月男「じゃあ直接大学に結果見に行くのはこれが初めてなんだ」 ひろ「こうやってどんどん会場に近づいていく緊張感とか初めてなんでドキドキします」 月男「そのドキドキ感、存分に見守らせて頂きます」 月男「そういやなんでまた美大なの?昔から目指してたの?」 ひろ「いえ、決めたのは遅かったです。っていうか特に何も考えてなかったんですけど学校の進路提出の時に、色々考えて……。やっぱ何か『モノ』を作ることがしたいなって思いまして」 月男「勉強した?w」 ひろ「ええw進路決めてからはすぐ美術系の予備校通いだして追いつく為に必死で勉強しました」 月男「普通の大学は受験しなかったの?」 ひろ「そうですね。そこに労力とられるの嫌だったんで美術系に絞りました。平均5点分は違いますよw」 月男「5点はデカイなwじゃあ美術系は何校か受けてるの?」 ひろ「一応3校受けて今のとこ1勝1敗です」 月男「で、今日のは……」 ひろ「本命です」 月男「そっか。結果見守るだけしかできないけど頑張ってな」 ひろ「いえ、こうして見守ってもらってすごく心強いです」 などといかにもな会話を続けるうちに大学に到着。 いよいよ今回の見守りも本番。 正門をくぐり掲示板を目指します。 ドッキン ドッキン ドッキン やった! 満面の笑みが!! え ひろ「落ちました」 あ、 あ、あ、 あの その な、なんていうか えーっと その…… ……。 …………。 どうしよう 見事に落ちた う、うーん、今回の結果を踏まえてひと言! ムーンマン 見守るだけで 役立たず! いやあ、今回は楽勝だと思ってたけど今までで一番キツかったかも……。
ひろさんその後 別の受かってた大学に進学することに決めたそうです。 ひろさん、これからの大学生活を迷わず邁進してくださいね。 大住 |
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