●更新日 11/24●

自殺予告と僕らの長い一日 前編


全ては、チームのメンバーであり友達でもあるTさんがmixiに更新したこの日記から幕が上がりました。


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THE 自殺予告


この日記を上げた10分後くらいに電話をかけた人は、「相当ラリッてる感じだった。ヤバイ」と。

その後、まったく電話が通じなくなりました。


「死ぬのはいけない!とりあえず、薬を吐き出してー!」

「おいおい!だりぃの解るけど、起きてなよ!」

「親族彼女と連絡取れる人は至急!」




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書き込みが連続します。


ニッシーさんより関係各所に連絡が回り、僕のところにも一報が。

「彼女の連絡先解りませんか?」


このTさん、物凄く不味い事に誰も住んでる場所を知らない。そして、自分の家じゃなく彼女の家に住んでいる。僕らは彼女の苗字が解らない&番号もメアドも知らない。住所は、都内I区という所しか解らない・・・。


山木 「彼女と喧嘩したなら、最悪、彼女家帰ってこないじゃん!」


と慌てるも、どうしようもない・・・。

こうして僕らの長い一日全ては始りました。 とりあえず、Tさんの彼女の家を知っている人を探さないと!ということで、


Tさんのマイミクにいる人全員に事情を流し、住所知りませんか?とメールを出す → 18時の時点まで、有力情報なし


ニッシーさんが各所にメールを回していると、木村が唯一家に行ったことがあるらしい。

しかし・・・深夜に酔っ払って行ったから場所が何となくしか解らない。北海道から今年出て来たから、土地勘もない。ただ、近くに車が7台くらい停められるコンビニがあった。


だけどそれしか方法がないわけだから、何とか定時で上がるようにして貰って、僕が車で回収し、そのコンビニに向かう!という流れに。そのコンビニはI区のコンビニに片っ端から電話をして突き止めました。


その間、我々がやったことは・・・


メンバーの一人がI区の最寄駅とTさんが言っていた場所を走り回る。もしかしたら、彼女と鉢合わせたりするかもしれない。住所が解った時に一番最初に行けるかもしれない。


僕は探偵会社にしか出来ない方法で住所を割ろうとしました → 即日は無理。


そして



警察に事情を話し、Tさんの携帯の番号から身元照会して親族に連絡取ってください!と警察に連絡 → 親族からの要請じゃないと、対応出来ませんという回答が。「その親族に連絡取れなくて、現状知っているのは我々(友人)しかいないんですよ!」と言っても相手にされず。

mixiの事務局にIDと日記番号を流して、「こういう日記が上がって連絡不通なんです!周囲じゃどうしようも出来ないから、登録情報からプロバイダとか出して、警察消防に連絡取って貰えませんか?」と問い合わせる  → 回答すらなし



もうね。いかに警察とmixiの対応がこういう非常時に役に立たないかが解りました。

皆さんも覚えておいた方がいいです。非常時に結局動いてくれるのは、仲の良い人だけってことです。


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閑話休題。そして、17時になって木村と兼六園、ニッシーさんと合流する為にI区に向かいました。


山木 「日記上がってから9時間くらい・・・。もしかしたら、もう死んでるよね・・・。うつ伏せに寝てゲロ窒息とか・・・」

木村 「ここ数年最大のトラウマになりますよね・・・友達の死体なんて見たくない・・・」

兼六園「俺らが第一発見者になるかもだもんなぁ・・・」

山木 「その場合、朝まで警察で事情聴取ですよ・・・。明日の会社、休む用意は大丈夫ですか?」

全員 「ハハハ・・・」


もの凄い重苦しい雰囲気が。この辺りで、ニッシーさんから一報がありました。


ニッシー「mixiにログインしました、生きてます!ただ、また睡眠薬飲んで寝たとかいう日記が上がってます!」


写真その日記

山木 「はぁ!?何でまた飲むわけ!? 電話は!?」

ニッシー「出ません!」

兼六園 「とりあえず、生きていて良かった!部屋に入って、救急車呼ぶか!」


山木 「あのさぁ・・・これ、ドッキリってことないよね? 部屋入ったら“ワーイ、鬼と子鬼が釣れましたヾ(*´∀`*)ノ″キャッキャ ”とか、ないよね? 眠剤120錠を酒と飲んで、8時間程度で起きられるか?」

木村 「それだった場合、友達ではなくなります。顔の形変るまで殴ります」


こんな会話がありつつ




木村 「あっ!このコンビニ!ここを右曲がって(中略)」


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木村 「ここです、ここ!!」

部屋に辿り着くまでに日記上がってから10時間ほど。長い道のりでした・・・


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兼六園 「駄目だ、鍵掛かってる」

山木 「窓、こっち側じゃないね。ベランダ側からガラス割るか・・・」

※ガラス割る可能性有るから、事務所からハンマー持って来ました。ビデオ回しているのは、万が一の時に警察に出す証拠という意味もあります


そしたら



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あ、開いた


―――続く


※当たり前ながら生きていたわけだし、本人に了承取った上での記事化です。しかし、我々が丸一日振り回されたことは事実です。

例えば、現地に向かったメンバーは、



山木 → 撮影・打ち合わせなど、全てキャンセル

木村 → 無理やり早退に近い感じで退勤。帰る為に上司に直訴「自分しか、家が解らないんです!」

ニッシー → 仕事中、ずっと携帯とミクシィを見ながら連絡役を。定時になった瞬間に退社。

元気  → 一日の予定キャンセル。ずっとI区を走り回る。警察に行くなどの対応。

兼六園 → 事情を上司に話したら、「あー、いいから仕込みやってよ」と言われたのを無視して飛び出す。


この他、心配の余りに胃潰瘍が破れて自分が入院してしまったてつおさんとかも。


しかし兼六園の飲食業って凄いな。人命よりも、仕込み優先しろって普通言えないw



山木&East Endの面々


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