●更新日 01/18●

忍者になってみました〜その1〜


滋賀県甲賀に「忍者の学校」がある。
「甲賀の里 忍術村」というテーマパークの一部門として設けられた「甲賀忍術学園」がそれである。




「甲賀の里 忍術村」 忍者関係の資料の保有数はおそらく世界一

正直 「忍者ごっこをして遊んでいるサークルみたいなもんだろう?」と、たかをくくっていたのだが、話を聞いてみると
「私服刑事の方が忍術を学んで、検挙率を上げられたという話もあるし、巨人軍の桑田投手も「手裏剣術」から、肩に負担をかけない投法を学んだそうですよ。しかし、単に忍術を学ぶのみでなく、これを通した「人間性の練磨」「正心の完成」が忍術修行の本来の目的なんです。」
と、極めて真剣なものだった。雰囲気としては「古武術の道場」にも近い。


    手裏剣の的として使われている樹


   海外のマスコミでも紹介されている

取材に応じてくれたのは現役忍者「瀧組」「北斗白影」さん。


 現役忍者の「白影さん」 当然、顔出しはNG

入学のための資格はありますか?
特にありませんが「入学試験」「面接試験」を受けてもらいます。
卒業証書はもらえるんですか?
忍術の修行ですから「卒業」というのはありませんが、段位は形式的に設けています。忍術に段位というのもおかしな話なんですが、やはり、海外から来られる方は「ライセンス」的なものを欲しがるものですから。
教科書はあるんですか?
「萬川集海」(※)などの忍術書を資料としていますが、基本的に師範からの口伝のみとなります。
どんな内容の口伝になるんですか?
極秘です。
修行の内容は?
極秘です。
学園の規模や、生徒数は?
極秘です。
意外に守秘性が高いんですね?
多くの人に忍術を知ってもらいたいという気持ちはあるんですが、何分、忍術ですので(笑)

戦国時代。とある大名が「有名な忍者の名前をあげてみよ」と問うた際、忍者は「優秀な忍者ほど、その存在は知られず、当然、名も知られないものです。“有名な忍者”という言葉自体が矛盾したものでしょう」と答えたという。忍者とは、本来そういうものらしい。

となると、入学して取材させてもらうということはできないんですねぇ。
少し体験してもらうことはできますよ。やってみますか?

というわけで。私、九坪、


 忍者になってみることにしました!


→その2へ続く


(※注釈)
「萬川集海」(ばんせんしゅうかい)……戦国時代終焉後、口伝でのみ伝えられてきた忍術を後世に残すために著されたと言われる有名な忍術書。世界中の諜報機関がこれを参照し、第二次世界大戦中には日本軍諜報員養成所「陸軍中野学校」の教範としても使われた。

撮影協力:「甲賀の里 忍術村」「瀧組」



九坪


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