Japass.YUZAWA Vol.2
◆酒と泪と男と果実


酒に十の得あり
酒は百薬の長
酒の徳弧なく必ず隣あり

酒に対する故事は多々ありますが、そもそも酒の起源というものは我が国では「日本書紀」においての木花咲爺姫が狭名田の稲を用いて天甜酒を作ったのが最初となっております。でも本当の所は全世界で酒を示す証拠が今もなお発見され続け、現在も研究中というのが真相。
つまりはそれほどまでに人類と付き合いは長い飲み物なのです。

外国では各家庭・部族ごとに脈々と受け継がれる伝統の酒があり、酒は生活にも深く浸透しているのです。
しかし日本で酒の自家醸造は酒税法第五十四条によって禁止されており(正確にはアルコール度数1℃以上酒の製造)、その様な大人の趣味を嗜む事はできません。

というわけで探偵ファイルでは少しでも異国情緒を味わう為に果実酒作りにチャレンジ!
そうです。母親が毎年作っておきながら大半の家庭が飲みきる前に捨てているだろう“アレ”です。

果実酒の造り方はこちらなどを参考に

しかしこういう物を作っている瞬間“だけ”は恐ろしく楽しいものです。
おそらく、幼いころに「自作の毒を作ろうとしていた」類の駄目チルドレンなら、この感覚を共有できる気がします。

まぁそんなことはさておき、完成品がこちら


 写真1

檸檬酒
俺の記念すべき果実酒童貞喪失作品がコチラ
見た目にも爽やかな彩り、鼻をくすぐる柑橘臭も良し!
テイステイングが待ち遠しい

注:ここからは探偵ファイル流アレンジが加わります。真似は自己責任で


 写真2

梅(干し)酒
本来ならば生梅を使うらしいです。しかし手元にあった梅はこれだけ。
塩辛い物と氷砂糖の組み合わせはいかがなものだろうか?
梅サワーとかいう単語は禁句な!


 写真3

七草酒
春の七草など僕は知りません。
近所の大通り脇に生えていたスモッグとディーゼルの恩恵を受けすくすく育った雑草7種類。
最後には季節らしく紫陽花の花をトッピング


 写真4

不酔酒
ノーモア漢方
酒に大田胃散を漬けるという、飲みながらに身体を労われる
酒は飲んでも飲まれるな。
ぜひ張飛将軍にオススメしたい一品


 写真5

スタミナ酒
にんにく・ニラ・山芋・生卵・生姜・納豆・ウナギの骨・エビオス錠剤
グッバイ過労死!
探偵ファイルが現在社会に送るアンチテーゼ
夏バテの社会人さん、最近旦那がペレ気味の奥さん、是非お試しを!


そしていよいよ今回の主賓登場


 写真6

ドリアン酒
全ての果実の頂点に君臨する、自然界が生み出し無差別テロリストことドリアン様
果実酒をやる以上、避けて通れぬ登竜門
その芳香、その味まさに死刑囚級!
事務所内から発せられる「第7サティアン」やら「731部隊」などの心無い誹謗は僕の耳には届きません。我が道を進むのみです。

そんなこんなで完成した全6品ですが、飲み頃までにはおよそ1〜2ヶ月の熟成期間が必要になってくるらしいので冷暗所で隔離熟成させるだけ。


とそこへ酒の匂いを嗅ぎ付けやって来たオオスミ氏が一言

ドリアンと酒の組み合わせって死ぬらしいよ

追記:結構本当みたいですね



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