ザ・山木 Ver.3
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◆サムライ vs 騎士(前編) |
山木です。 最近、アニメやコスプレ記事など、すっかり二次元担当となった金髪キムチ男ことキムなのですが、どうも様子がおかしいんです。 ブツブツ独り言を言ったり、天井を見上げてニヤリとしていたり…。 あぁ・・・とうとう心に病を患っちゃったのかな?と思っていたある日、こんな画像と共に挑戦状を送って来たんですよ!
…思わず絶句。 なんですか?このイっちゃてる挑戦状と格好は? なんでもこれはネットゲーム『UO(ウルティマ・オンライン)』のコスプレらしいのですが、裸で戦うつもりなのでしょうか? そういやキムは昔、フェンシングを習っていたとは聞いていましたが・・。 沙汰の外ですねぇ・・・。 こんな挑戦なんかせずに、さっさと新しい時代とやらを始めればいいのに...とか思っている矢先、もう1人のキチガ…じゃなくて、メンバーの YUZAWA が血相を変えてやって来ました。 YUZAWA:山木さん、大変です!キムが!キムが!! 山 木:裸でうろちょろして逮捕されたとか?ガラ受けには行きたくないなぁ。 YUZAWA:いえ!もっと凄いんです!とにかく外へ! 訳の解らないままYUZAWAに連れられて行った場所には…確かに凄い事になっています。 どこから持って来たんだよ、オイ! ウルティマオンラインのコスプレって、これだったのか・・・。 沙汰の外を超えて、場外ホームランって感じですよ! 公園で楽しそうに西洋剣をブンブン振り回すフルアーマーの姿は異質以外の何物でもありません。 子供を連れて遊びに来たママさんが甲冑を視界に入れるやいなや、そのままムーンウォークのように離脱して行ってますが・・・まぁ、当たり前ですよね。 とりあえず、YUZAWA に視察をさせることにしました。 YUZAWA:…何やってるんすか? キ ム:あん?見て解るだろ?山木さんをコテンパンにする為に訓練しているんだよ。 邪魔しないでくれ YUZAWA:それで、鎧姿なんですか・・・? キ ム:その通りだ!時代は騎士!ナイトの時代なのだよ、フハハハ!!! 言っている事は、まんまアッチの世界の住人ですが、なんと!! ポケーっと観察していたら、そのまま歩き出したじゃありませんか!! 待ち行く人の視線は冷たいか“無視”かの二極ですね。 通り掛ったおばさんが、非常に怪訝そうに通り過ぎて行きました。 ウーパールーパーを初めて見る人って、こういう目をするんだろーな・・・・。 ガシャコーン、ガシャコーンと金属音をかき鳴らしながら、さも、ドラクエの「さまよう鎧」宜しく街を闊歩する姿は、不気味以外の何物でもありませんしね。 「アレ、何かの罰ゲーム?マジヤバくね??」 「キャハハ、ウゼェー。マジ馬鹿じゃん!」 青山の昼下がり、真冬なのに何故か日焼けをし、不気味なメイクに彩られている女性の声が響き渡ります。 紫外線の浴び過ぎは、言語中枢までおかしくさせるのかとすら思う乱れた日本語ですが、そんな彼女達の疑問も、当たり前ですよねー。 率直だけに、的を得ているって事かな?? ハイ、言うまでも無く今の彼は、彼女達の言葉で言うところの“マジ、ヤバイ”です。 日替り弁当、ください 弁当屋の女性「キャァァ!!怖い!!!」 なんと!!その姿のまま弁当屋に入ったじゃありませんか!! 店員のお姉さんの悲鳴が通路を挟んだこちら側にも聞こえてきます。 何が「日替り弁当下さい」だよ、本気で通報されるぞキム! コンビニとかには、「フルフェイス着用のお客様はお断り」とか書いてありますが、書いてないなら良いってもんじゃないだろーに・・・。 店員:な・・・なんで、そんな格好してるんですか・・・? キム:修行を生活の一部とする為です。鎧を着ているのが、当たり前にする為なんです。 店員:な、なんでそんな事・・・。 キム:勝つ為です。 店員:そっ、そうなんですか・・・300円のお釣りになります・・・。 キム:ふしゅー・・・すこー・・・。 ガシャコーン、ガシャコーン ・・・・キムは、事務所に戻って行った・・・。 おいおい、マジですかぁ? 修行を生活の一部にって、マス大山じゃないんだから・・・。 まぁ、それを実行に移すってんだから、なかなかに根性座ってはいますけれどもね。 それ以前に、ホントに闘うつもりなんでしょうか・・・? 今までのを見る限り、本気のような気はしますけど・・・ しかし、大住さんといい・・・なんで最近は同僚にまで絡まれるのでしょう? 僕、なんか悪いことしたわけ?? 次回、決戦の火蓋が切って落とされます。 ( 探偵ファイル・山木 )
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