あぶない探偵・特別編
◆山木・日本の頂点へ(前編)

写真1 どーもー。探偵ファイルで芸能を担当している、西原京子と申します。

なんで、こんな登山なカッコしているのかと言うとですね、ウチのバカ男達に、付き合わされて、富士登山なんかに来ているからです。
なんでも、富士の樹海ツアーをやったとき、「富士まで行ったなら、頂上まで登ってこいや」などというメールを頂いたそうで。

普通は、そんなメールなんて見たらすぐにごみ箱だと思うのですが、ウチの編集長は「じゃあ富士山に登らせよう」という思考回路の持ち主だからいけません。
この考え方にこれまで何度煮え湯を飲まされてきたことか。思い起こせば....
(以下、編集長権限により削除)

―――失礼いたしました。そんなわけで...

「西原ちゃん、明日山木が富士山登るから、撮影係やってきてよ」

なんて、どこの世界にいきなり明日富士山に登れと言われて「ハイ、わかりました(はぁと)」と返事するような女性が...(以下、編集長権限によりものすごく削除)

だいたい、これまで山に登った経験もない3人に、いきなり日本一の山に登れと?
とまあ、ブ−ブーと文句を垂れた所でこの事務所が一回立てた方針を変更するわけなどなく、サイコ探偵@山木と私・西原、それに似非探偵のTakaの3人で富士山に登ることに。
うぅ・・・登山などやるのに、運転なんかやってられません。 探偵Kは、運転役の為だけに、徴発しました。

当日、富士山の5合目まで道路を登っていく途中、似非探偵のTakaが「な、なんか息苦しいんだけど・・・」と早くも高山病の症状を見せはじめています。 無茶苦茶不安です。
5合目でも標高は2300mあり、そこらの山々よりずっと高い。 私達、本当に大丈夫なんでしょーか??

5合目到着で車を降りると、さすがに肌寒い。 気温は12度くらいかな。


写真2 写真3
よし、行きましょうか!


って、いきなりその格好かい。 ここは日本一高い山の山中なのよ! 恥を知りなさい!


写真4
西原軍曹〜!寒いであります!!


Takaまで...。そのヘルメットは何のつもりなの?
こんな、スットコどっこいな二人を連れて、本当に富士山頂まで行けるのかしら。
メチャメチャ周りの人の視線がイタイ。 こんな人たちの仲間だと思われたくないので、自然と距離を取るようにしてるのに...

山木「それでは助さん、格さん、参りましょうかな。ほっほっほっ。」

なんか、水戸黄門のマネをして寄ってくるし! 助さんというより、ワタシはむしろ風車の矢七のようにそっと遠くから“あくまで一行と無関係を装って”ついて行きたいのよ! ついでにTakaは格さんというより「うっかり八兵衛」がぴったりな気も。


写真5


...と、私達ズッコケ三人組は登山道入り口まで来たわけなのですが、「富士登山遵守事項」なんてものが書いてある看板を見てビックリ! なんと、ほとんどに違反しています!特に装備品!


写真6
山木なんて、スニーカーですよ!?


『防水スプレー掛けときゃ、大丈夫ですよ』
なんて意味不明なこと言ってるし!登山をナメ過ぎよ!

西原「・・・・あんた、杖は?」
山木「いらないです。僕には刀が有りますから。」

刀を杖代わりにするっていうの!?ホント、あぶないバカ。
というより、富士山に刀を持ち込んだ人間は、山木が始めてなのでは?

まあ、なんだかんだと不安ですが、とにかく登らなければ始まりません。
覚悟を決めて、登山口に入りました。 時間は午後6時ちょっと前。
まずは6合目を目指して...。

写真7
Taka「すみません、立ちくらみおこしました。もうだめぽ。」


えっ!?もうギブアップかよオイ!

6合目手前でいきなりヘタレこむTaka。
さすが似非探偵なだけあって、体力は全くありません。 何故編集長が山木とTakaの2人だけでなく、私をわざわざ同行させたのかが、わかったわ。

山木「立ちなさい。それでも男ですか、この軟弱者!」
Taka「僕だって、好きで富士山に登っているわけじゃないんだ!」
山木「ええいっ、修正してやる!」
Taka「殴ったね。親父にも(以下略)」

なんか、富士山に来てまでガンダムごっこをやってるし。
これだからヲタは・・・つきあってられないわよ、ホント!

こんなかんだで始まってしまった、“無理・無茶・無謀”と三拍子揃った富士登山。 ただ一人、まともな私の気苦労は、きっと富士山よりも高いわ。


  >> 後編へ続く....


( 探偵ファイル 西原・山木・Taka )



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