山木の心霊事件簿
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◆心霊事件簿:富士樹海心霊ツアー! |
山木です。 “心霊事件簿”ですが、夏、最後の締めくくりということで、読者の方にも参加して頂くツアーを組んでみました。 ツアー参加者は僕と探偵Kと男性5人、女性4人。 なんと、11人という大所帯で行くなんていう、ちょっとした小旅行気分です。。 お昼。集合場所にて
参加者「うわー、これがオーリーの時の傷ですか〜」 「もうボロボロですね〜。あはは〜っ。」 ううっ放っといてくださいよ。好きで車をボロボロにしてるんじゃないのに。 とはいうものの、車の傷のおかげ(!?)でなごやかな雰囲気です。 って、これから心霊ツアーなんですけど...和やかな雰囲気というのも変ですよねぇ? 山木 「え〜と、今日は、皆さんと富士樹海の中で散歩をしてみたいと思います。」 参加者「・・・・・・。」 あくまでも爽やかに言ったつもりだったのですが、バトルロワイヤルの先生みたいな口調がいけなかったのか、はたまた行く場所が良くなかったのか、和やかな雰囲気が、一瞬にして騒然たる雰囲気に。 そう、今回の心霊事件簿は...もう、バレバレかも知れませんが、富士樹海です。
夕方5時ごろ、青木ヶ原樹海入り口(鳴沢氷穴、入り口)に到着。 雨も上がり、程よく薄暗く、人は他に、ほとんどいない。 当たり前です、夕暮れに森の中に入っていく人間はそうそういないでしょう。 今から、自殺の名所にハイキングをすると考えなければ、とても空気が美味しく、木々の匂いに包まれる、お勧め療養地なんですけどねぇ。 観光スポットでもある氷穴から自然道を通って風穴方面へ向かい、途中で獣道に入るというコースで行こうということに決定です。 着く頃には雨が上がったのが幸いでしたが、曇っていて気温が低く、かなり肌寒いです。 気温は12度ぐらいでしょうか。
自然道の入口より、いよいよ出発です。 こんな大人数で、樹海の中に入っていく様は、ある種異様かも。 さすがに集団自殺とは思われないでしょうが。 入口を入ってすぐのところに、富士吉田警察署の看板が有りました。 「命は親から頂いた大切なもの もう一度静かに両親や兄弟、 子供のことを考えてみましょう 一人で悩まず まず相談してください」
ううっ、日頃から斬鉄剣で命を削り、海や川で流されている僕にとっては、心につまされる文です。 とりあえず今度ヤバいことをやらされそうになったら、この写真を上司に見せてやろうかと思いながら記念撮影。 自殺防止の看板の前で記念撮影するのもオツなもんだなあ...などと暢気に歩くと、自殺防止の「呼びかけ箱」がありました。 なるほど、ここには、そんな箱の需要があるのか。 自殺防止呼びかけ箱
“ちょっと待て、もう一度よく考えよう!”という警告文から始まる、チラシが入っています。 聖書ばりに、命の大切さを訴えるチラシなのかなぁ?と思いきや... 美しく死ねると思っているかも知れませんが、遺体は獣や鳥に食い荒らされ、酷く醜い悪臭を放つ腐乱死体か、白骨体になります。 という、記述が。 発見された時、生きながら腕にウジが湧いていた女性の体験談とかが載っています。 わぉ!やるなぁ、富士吉田警察署! 確かに、こういう書き方をされれば、自殺する気も削げるかもしれませんね。 自然道の中に入っていくと、白いビニールの紐のようなものを見つけました。 よく見ると、道を外れたいたるところに張り巡らされています。 道を外れていく人が、迷わないために貼っているものなのでしょう。 もしくは、捜索隊が迷わない&目印にする為の紐なのかも。 いずれにせよ、不気味さに拍車をかけてくれます。 う〜ん、まさに樹海
黙々と進んでいると、向こうから人が歩いて来ました。 なんで・・・?今、夕暮れですよ?? こんな、真っ暗になっていく森の中に入って行く人間が、僕達の他にいるなんて。 まさか、本当に自殺志願者に遭遇してしまったか!? 「オカルト板の樹海スレの2ちゃんねら〜だったりして・・・」という声があがります。 ホントだったら面白いですが・・・。 相手「すみませ〜ん、氷穴ってどちらになるんでしょうか〜?」 ─── 氷穴は僕らが出発した場所ですね。 山木「そのまま、道沿いに歩いてゆけば氷穴で〜す。」 相手「ありがとうございます〜。」 どうやら、反対側(風穴の入り口)から来た、旅行者だったようですね。 ホッ・・・と、一安心しました。 樹海を道沿いに歩き、15分ほどした頃、もの足りなくなってきました。 ただ、道を歩くだけなんて面白くないですよね。 何時間もかけて、ハイキングに来ただけでは「心霊事件簿」を締めくくるなんて、言えるワケがありません! 歩道から外れて、中に入ってみようかと言ったところ、全員一致で賛成になりました。 しかし、いくら何でも、そのまま入っていくわけにはいきません。 捜索隊のように、ビニールテープを入り口の樹木に括り付けてから、獣道に入っていくことにしました。 山木「上から“遺体をみつけたら3時間は警察の調書につきあわないといけないので無視すれ”と言われてますのでよろしく〜。」 ビニール紐を伸ばしながら進みます
11人が森の中に消えていく様子は、まるで集団自殺です。 第三者に見られたら、間違いなく通報されてしまうでしょう。 とゆ〜訳で中に入ったのですが、獣道なので相当足場は悪く、なかなか前に進めません。 10メートルほど入った辺りで、後ろを見たら・・・視界は360度、全部木々。 方向感覚はまるでなく、紐を辿らなければ、もう戻れないでしょう。 本気でヤバイな、ここ。 で、結構中まで進んだところで、「富士の樹海では方位磁石が効かない」という話を聞いてましたので、ホントに効かないのかどうか試してみます。 実験! グルグル回る、方位磁石
いくら合わせようとしても、北を指してくれません。 「 聞いていたとはいえ、実際目に見ると怖いものがあるなぁ・・・。 結局、その後、自然道から100〜200mくらい進んでみましたが、結局遺体や遺留品などはみつかりませんでした。 せっかくですから、同僚や友達に電話してみます。 山木「あ、もしもし。」 友人「はいはい、何?」 山木「今、富士の樹海にいるんだけど。」 友人「ははは。あいかわらずぶっ壊れてるねぇ。」 山木「いやあ、磁石が効かなくて困ってんだよ。助けに来てくれない?」 友人「北極星、基点にして帰ってくれば大丈夫だよ。」 ・・・・なにが、北極星だよ。大航海時代でも有るまいし。 同僚に相談してみよう。 ネットアイドル八坪「迷った時は左に曲がっていくと、いずれ大通りにぶつかるぞ。」 ・・・それは、都市で、車で迷った時なのでは? 悩殺探偵・愛夏「え?どうしようもできないよ。通報しとく?」 通報だけは、激しく止めて欲しいです。新聞沙汰は嫌です。 編集長「ハハハ!!遭難したら、大祭りにしてやるから安心しろ!でっかい花火 を打ち上げてこいやぁ〜!!」 花火のように、儚く散れと?? まあいいや。不思議なことに、樹海の中でも携帯はつながるようです。 ちょっと気分の悪くなった女性がいるので一休み。 辺りが結構暗くなりはじめていたので、氷穴方面に戻りながら探索していた所... 遺留品 キタ━(゜∀゜)━!!!
なんと、遺留品と思しきものをついに発見してしまいました! 近くに遺体があるかもしれないとドキドキしながら見回しましたが、それらしきものはなかったです。 う〜ん、ホッとしたというか、ちょっと残念というか…。 おそらく遺体は捜索隊が発見して回収でもしたのでしょうか。 遺留品?の中には、パンツ・ヘッドホン・CD・シャツが有りました。 てゆ〜か、このCD・・・“レベッカ”なんですけど。 まさか、あの、いわくがついた「MOON」か?・・・とか思っていたら... 探偵K「うぁぁぁ!!」 探偵Kの素っ頓狂な声が、樹海に響き渡りました! 何事かと思って、行ってみると... 完全自殺マニュアル、発見・・・
しかも血液が付着してるぞ、ヲイ!!
血が付いてるぞ!おまけに、“樹海”の部分にしおりが挟んであるぞ!! も、もっ、もうっ、っここにいない方がいい!絶対にいい!! しかも、辺りはどんどん暗くなっていき、漆黒の闇に代わって行ってるし。 樹海でキャンプをする気だけは、起こりません!!! 手を合わせ、早々に引き上げました。 参加してくださった方々、どうもありがとうございました。 具合が悪い&霊障に悩まされましたら、山木まで御連絡を。 ※このツアーより帰ってきてすぐ、探偵Kは膝に原因不明の炎症が起きました。 御祓いに行ったところ、陰陽師の方に「遊びで行く場所じゃない」と怒られる始末。 皆さんもどうか、心霊スポットに行く時は、気を付けてください。 (探偵ファイル・山木)
赤丸の中に、人の顔が...
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