ザ・山木 Ver.2
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◆タマちゃんを救え! |
多摩川になぜかひょっこり現れたアザラシ。多摩川だから『タマちゃん』。 なんか大阪出身だから『大阪』って名前になったあずまんがのキャラみたいですけどね。 台風が来た時に多摩川からいなくなって、心配してたら鶴見川に現れたとのこと。 なんかスポーツ紙とかは一面でとりあげるし、ワイドショーとかはトップで生中継するしで、国民的アイドルになった感があります。 小泉首相も「見てみたいねえ」とコメントしたということです。というか、平和だなあ、この国…。
で、情報によれば鶴見川にかかる「大網橋」と「鷹野大橋」を行き来しているとのことなのですが、ここで心配なことが。 そう、連日報道されているように鶴見川は日本ワースト3に入るような汚い川ということ。あの道頓堀よりも汚いっていう話まで・・・。 新聞を読むと、「海水と淡水の浸透圧でタマちゃん失明のおそれ」 「汚染の続いた水を飲みつづけると衰弱する」 「タマちゃん激ヤセ」 など、いろいろ怖いことが。 実際、鶴見川に行ってみると、メチャクチャ汚いです。なんか入った瞬間に伝染病にかかりそう。エサになる魚もいるかどうか…。 いたとしても、この川で育った魚はヤバイんじゃないか?
探偵ファイルで1番動物好きを自任する山木、テレビや新聞を見るたびに心を痛めておりました。 そんな時、二階堂さんから連絡が。 「タマちゃんにエサをあげに行こうぜ」 なるほど・・・。 こんな汚い川じゃ、エサになる魚も少ないでしょうし、いい考えかも! よっしゃ、タマちゃんのためならエンヤコーラと鶴見川に赴き、現地ですぐにゴムボートを調達。 さすがに、こんな汚い川に飛び込むのは僕だって嫌ですから、ボートには乗らさせて頂きます。 エサのイワシ(なんかイワシの値段あがってますね)を10匹ほど袋に詰めて、川に入ろうと・・。 タマちゃんにイワシをあげたい! 山木「うげぇぇ・・・。き、汚いよぉ…。」 二階堂「タマちゃんのためだ、我慢しろ。」 たっ、確かにその通り! 愛護や献身というのは、時には苦痛を伴うもの。 マザーテレサも、M.L.キングも、現場での活動を重きをおいたからこそ・・・(以下、略) 意を決して、ボートに乗りました。 顔が思った以上に引きつってるのは、とてつもなく臭いから。 環境保護というのが、今後の日本において重要というのを再認識させてくれる瞬間です。 二階堂さんは、ギャハハっと、実にお下品な笑いを出していますが・・・。 そうこうしている間にどんどんボートは中州に。ちょうど中間地点ぐらいに来たので、エサを投入! それっ タ〜マぁちゃ〜ん! えいっとイワシを投げ入れます。なんかアホみたいな格好かも…。 とても人様には見せたくない姿・・・なのですが、もちろん岸にはタマちゃんを見にきているギャラリーがたくさん。夏休みだけあって親子連れも。 「ママー、あのお兄ちゃんなにしてるの?」 「これっ、目をあわせちゃいけません。○○ちゃんはあんな人になっちゃダメよ」 とか言われてるかもしれない。 それにもめげず、とりあえずエサを全部入れました。 ん? 水面で何か動いたような。 ひょっとしてタマちゃん キタ━(゚∀゚)━ !? なんて偶然的な遭遇! 素晴らしい!! これって、運命ですよ、ヤッパリ!!! 確認しようと思って慌てて立ち上がろうとしたら 水面で、ゴムボートの上に立つ?? のわーっ!! バランス崩してスッ転げてしまいました。 ぎゃああ、水が汚いよ、臭いよ〜ッ、マジで!! タイタニックの乗客のような感じで、なんとか岸までたどりつきましたが。 ギャラリーは僕の惨状などおかまいなしで大爆笑しております。 って、すぐ体にジンマシンが出てきたんですけど。本気でヤバくありませんか、この鶴見川って!? 斬鉄剣で斬られた傷が、 破傷風にでもなりそうな予感です。 いずれ海に返してあげるにしても、とりあえず水族館にでも保護してあげた方がいいように思いますよ。 あんな川にずっといたら病気になります。今回身をもって体験しました。 ( 探偵ファイル・山木 )
今回は残念ながらタマちゃんに会えませんでした・・・。 |