山木の心霊事件簿
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◆犬鳴峠 |
山木です。 『帰ってきたあぶない探偵』ということで、心霊事件簿も復活いたしました。 つい先日、福岡へ出張に行ったのですが、編集長より「福岡には極悪な心霊スポットがあるから、ついでに取材してこい」との指令が。 復活第1回目でいきなり極悪なスポットですか・・・。
かなりシャレになりません。 とりあえず、市内の道行く人に噂などを聞いてみましたが... 「止めたほうがよか。」 「死にに行くのと同じじゃ。」 「悪いことは言わん、考えなおせや。」 ほとんどの人に「ヤメレ」と言われる始末。 真夏日なのに背筋は氷点下です。 おまけに、もともとは「姥捨て山」とか「隔離区」だったとかいう嫌な噂まで聞いてしまいました。 こんなアウターゾーンに1人で行ったら、『帰ってきたあぶない探偵』なのに、いきなり帰ってこなかったというオチにもなりかねません! 福岡支部の『探偵エキサイト』よりアイドル愛夏&仕事人・風を騙し...いや協力を仰いで3人で行きました。(ヘタレとか言うな!) というわけでズッコケ探偵3人組は、タイムボカンシリーズの悪玉3人組よろしくアラホラサッサーと草木も眠る丑三つ時の午前2時、犬鳴峠に来ているワケです。 いろいろ噂があるのは新道ではなく旧道ということで、そっちに移動しましたが、ただ一言 "暗すぎます"。街灯もなく月明かりもない。まさに漆黒の闇。 車のライトを切ったら360度なにも見えません。3人とも絶句。 電気を切った車内より、外を撮影。フォトショップ により、明るさを30上げてもここまで暗い。 で、とりあえず旧道トンネルの入口まで来ましたので、とりあえず撮影を...。 山木&愛夏はメチャクチャ引きつった笑顔。 つーか、こんなところでニッコリと笑顔が出る人は精神を病んだ人だと思います。 風が生暖かく、おそろしく空気が淀んでいる・・・ハッキリ言って、気持ち悪い。 これでも、笑っているつもりです 入口に入ったものの、そこから先は獣道になっていて車での進入が不可能。 ここからは歩いていかなければというところで、仕事人・風が「オレ、車を見てるから2人で行ってきなよ。」などと言い出しました。 うむむ、確かにヘタに車を置いて行くとまずいし、かといって女性を車に残す訳にも…。 ボクが車に残るわけにも行かないしなあ。 と、うまく敵前逃亡に成功したトンズラー・風にぶつぶつボヤくボヤッキー山木とドロンジョ愛夏で先に進むことに。(愛夏註・誰がドロンジョだ、ゴルァ! from福岡) 白線は、道路の中央線です 歩きながら道を進みましたが、すぐに後悔。道路が植物に侵食されまくりです。嫌すぎ。 とりあえず、黙りこくっているドロンジョ愛夏を撮影してみましたが... 露光ミスですよね。 そうに決まってます。 絶対です。 異論・反論・オブジェクションは一切、受け付けておりません。 トンネル前まで着きましたけど・・封鎖されていて、よじ登っても入れそうにないです。
無理やり入ってケガするのもなんだしなあ、と思っていると仕事人・風より電話が。 「山木さぁ…今思い出したんだけど、10年前くらい前に、お前がいる場所でカップルが珍走団に焼き殺されたんだよね(*1)。男はボコられて、女はレイプされてさあ。その後にガソリンかけられて...。まぁ、気をつけなよ。」 チョット待てや、コラ。 そんな話を聞いたら、一刻も早くこの場所を離れたいと思うのは人間として間違っていないでしょう。 その電話の内容を愛夏に伝えると... 「何で、するの…?そんな...。話、今...。」 と、怖さのあまり外国人留学生のような文法で答えられました。駄目だ、こりゃ。 「帰ろう」と一瞬にして意見が一致し、急ぎ足で戻り、あともうちょっとで車を止めた場所にたどり着くというその時... 珍走団がいた ゴクリ! 冗談抜きに唾を飲み込みました。 こんな狙ったような状況が何故起きる!? "事実は小説より奇なり" とは、探偵世界では良くある事だけど、今日に限って起きなくてもいいです、マジで!! 幸い、何事もなく(まあ、ニヤニヤした目で見られたり、奇声が聞こえてきたりはしましたが)車に戻ることができました。 が、例の電話と、珍走団出現のせいで久しぶりに神経が総立ちですよ! 今までの事件簿の中で、1、2を争うぐらいビビッたというか緊張した。 やはり怖いのは、怨霊なんぞより、 生きている人間ですね。
起こった有名な名古屋の事件かも。
注意! 犬鳴峠、旧道付近は、本当に暴走族の溜まり場になっています! 肝試しに行かれる際は、十分にご注意を!! |